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エレクトロニック エンターテイメント エキスポ

2017年 5月 2日

最近のゲームはリアルで迫力満点、凄いですよね。テレビゲームは日本でファミコンが発売されてから30年以上経っています。その30年以上の間にゲームには様々な出来事がありました。プレイステーションがニンテンドウ64より売れたり、ゲームボーイでポケモンが生まれたり、プレイステーション2でDVDを鑑賞することが出来るようになったり、ニンテンドーDSで脳トレブームになったりと色々でした。そんな日進月歩で進化し続けるゲームですが、アメリカンのロサンゼルスに年に1度開催される世界最大のコンピューターゲーム関連の見本市があります。その名もElectronic Entertainment Expo(エレクトロニック エンターテイメント エキスポ)、通称E3です。今回はそのE3のお話です。

E3はアメリカの業界団体Entertainment Software Association(ESA)の主催で毎年5月中旬から6月初めの間の数日間に渡り開催されます。、ロサンゼルス・コンベンションセンターを会場として1週間近くに渡って行われるのです。E3に入場できるのは業界関係者、即ち流通・ゲーム制作及び報道関係者に限られます。なので一般の方は入ることが出来ません。しかし、近年ではインターネットでE3の生中継が行われており、各ゲーム関連会社の最新情報を即座に知ることが出来るのです。毎年E3の時期になると任天堂ファンやプレイステーションファンの方達の間でE3の内容が話題になります。それもそのはずです。任天堂のゲームの定番ソフトの大乱闘スマッシュブラザーズやプレイステーションの注目ゲームソフトなどはE3で大々的に発表されることがあるからです。

日本では任天堂のゲーム機とプレイステーションが競争しているのは有名です。両者ともE3の重大発表などでお互い火花を散らして競いあっています。筆者はこういった競争がゲームを進化させているのだと考えています。気になる方は今年開かれるE3で情報を集めてみては如何でしょうか。2017年のE3は6月13日火曜日から開催予定です。

PC-9801が2016年未来技術遺産に

2017年 4月 28日

2016年に重要科学技術史資料(未来技術遺産)にNEC PC-9801が「日本で最も普及した16ビットパソコン」として登録(第00221号)されました。
登録の対象となったNECのPC-9801は1982年10月に登場したNEC独自のアーキテクチャを持ったパーソナルコンピュータです。
PC-9801は16ビットのパソコンです。
PC-9800シリーズの初代機です。
PC-9800シリーズとはNECパーソナルコンピュータが開発・販売した独自アーキテクチャのパーソナルコンピュータの製品群のことです。
1982年10月発売というと筆者が産まれる前の製品ということになります。
以前マイクロプロセッサ誕生について電卓の記事で調べました。
そのマイクロプロセッサの進化の歴史の過程も含めて追ってみようと思います。

PC-9801について
PC-9801はCPUにNEC自社製のμPD8086というIntel8086・8088互換5MHzの16ビットのものを搭載していました。
他にも割り込みコントローラに16ビットのマイクロプロセッサIntel8080・8085・8086の周辺LSIであるi8259A(カスケード接続)を使用しています。
DMAコントローラにi8237を使用するなどPC-9801はインテルの8086のファミリチップを採用しています。
GDC(Graphics Display Controller)は8色カラー表示です。
16ビット外部パスとは抜き差しが出来る16ビットのCバスを採用したものです。
CバスとはNECのPC9800シリーズに搭載されていた拡張スロットで、16ビットの互換Compatible Bus拡張スロットのことです。
「ROM」とはリードオンリーメモリーの略で「読み出し専用メモリ」のことです。
RAMメモリは128KBです。「RAM」とはランダムアクセスメモリの略で「書き込み可能メモリ」のことです。
(現在のスマホの最新機種にも使われている用語なので要チェックです。)
PC-9801は高速な日本語表示のためにテキストVRAMを搭載しています。
PC-9801は普及していた8ビットPCと交換性のある役割を果たすソフトウェアN88-BASIC(86)を搭載しています。
これは、それ以前のNECの8ビットパソコンやPC8000シリーズ・PC8800シリーズの資産を継承できるような仕様になっているということです。
その上で高速化のために16ビットマイクロプロセッサを採用するといった仕様になっていました。

NEC PC-9801のマイクロプロセッサはIntel8086
マイクロプロセッサにIntel8086が採用されています。
Intel8086は当時パーソナルコンピュータに広く採用されています。
最初のマイクロプロセッサは4ビットでした。Intel4004というプログラム制御できる電卓を意図した論理設計から始まっています。
そして8ビットの世界初のマイクロプロセッサIntel8008ができました。
8ビットのマイクロプロセッサまではワイヤードロジック方式という制御方式でできていました。
そして後に16ビットのマイクロプロセッサIntel8086が登場します。
16ビットのマイクロプロセッサからマイクロプログラム方式を採用するものが出はじめます。

(「PC-9800シリーズ」、「マイクロプロセッサ」、「Intel8086」wikipediaから引用)

IoT モノのインターネット

2017年 4月 25日


IoTとはInternet of Thingsの略です。
IoTとはセンサーとインターネット等の通信機能をさまざまなモノに搭載させてそのモノを活用するものです。
モノに情報交換したり相互制御したりすることを可能にさせます。

分野別のIoT
製造業のビジネスプロセス・スマートハウス・スマートシティ・交通インフラ・オフィスビルの分野への開拓が見込まれています。
なかでも製造業のビジネスプロセス・建設業の建設機械のIoT化は仕事の向上や評価にたいへん役立つ技術です。
身近なモノ、部屋のロック・テレビ・ロボット・ウェアラブルデバイス・街灯・エアコン・スマホ・家電・自動車などへのIoTもターゲットです。

IoT活用の未来ビジョン
優れたセンサー機能と通信機能を活用するIoT製品が情報を作り出しデータが集まります。集まったデータをビックデータとして管理します。
AIがビッグデータを解析してそのデータがIoT製品に還元されてモノがスマート化するというビジョンです。

セキュリティリスク
自動車・スマートホームデバイス・医療デバイス・スマートテレビ・組み込みデバイスなどのIoT化による通信上のセキュリティの危険・問題が提唱されています。

旧式の電子部品がIoT製品で活躍
IoTの製品に搭載する電子部品は省エネ・一回の電源交換で長寿命であること・安定性などが求められるようです。
また、通信に最先端の速度を必ずしも必要としないため旧式の電子部品たちへのニーズが生まれてきています。
IoT製品化が進む中思わぬ製造現場へのグッドニュースかもしれません。

IoT製品化を見据えた新しい製品も
パナソニックはIoT製品搭載をにらんだ「ReRAM」という新しい不揮発性メモリーを2013年に開発しています。
フラッシュメモリーも不揮発性メモリーです。
不揮発性メモリーは電源が切れてもデータが残る記録媒体です。
ReRAMは「抵抗変化式メモリー」と呼びます。
従来不揮発性フラッシュメモリーの7分の1の省電力で済むあたらしい記録媒体です。
近年中に生産、量産をしていく予定のようです。

いきなりビッグデータとAIの活用は危ないのかもしれません。
AIの超知性は実現可能と言いながらも、脅威になりうると言う専門家もいます。
ひとまずは各分野専門に特化したIoT製品からデータをこつこつ収集していくことではないでしょうか。
そしてまずは人が管理すべきだと考えます。ビッグデータといろいろな各分野専門の人とが相互であたためていくべきだと思います。
IoT製品は専門的に優れていることから始まってこつこつとしたデータ収集からより相互作用、そして総合的になっていくべきです。
IoT化によってデータ収集の継続化と管理の継続化が可能になります。
集まったデータからどうするかを考えていき続けることになるのではないでしょうか。
これからの新しい経済の波となるIoTをどう波に乗り、乗り越えていくことになるのでしょう。

資源とごみを考える 2

2017年 4月 21日


農林水産省・消費者庁によると日本では食品廃棄物が年間1700万トン超排出されているそうです。
バカにならないほどの量の生ごみです。
再生利用される食品廃棄物がおよそ400万トンで、
焼却・埋め立てられてしまう食品廃棄物の量はおよそ1300万トンです。
埋め立てられてしまう食品廃棄物は深刻な問題の1つではないでしょうか。

生ごみについて
筆者は牛ふんも鶏ふんも肥料になるのだから食品廃棄物も堆肥化できないのでしょうかと考えてしまいます。
自治体によっては回収後に発酵させてコンポスト化している地域もあります。
しかし作物に有害な物質が混ざらないように徹底した分別が必要で現実はかなりの手間がかかります。
給食などは異物が含まれないので給食残飯は積極的に堆肥として利用されています。
現状は自治体によって違いはありますが生ごみの行方は燃えるごみ袋に入れられて週2回ほどの回収がなされています。
焼却・埋め立てへと運ばれているのです。
食品廃棄物は焼却の際に水分を多く含んでいるためその分だけ重油が多く消費されています。
廃棄物から水分を抜くことも廃棄の量を減らし、燃費にも貢献するようです。
生ごみの重量を減らすために生ごみに多く含まれる水分を減らす生ごみ処理機などが生まれ排出重量の削減がなされたりしています。
この生ごみの食品廃棄物から水分を抜いていく仕事だけでも価値のある仕事といえます。
そしてさらに水分を抜いて乾燥されたものは火力発電のバイオマス燃料資源として使えるという意見もありますが今のところ全て再利用というわけにはいかないです。
(「生ごみ」について wikipediaから引用)

生ごみの堆肥化
家庭での堆肥化(コンポスト化)できる機器は売られています。
生ごみを投入して発酵処理して肥料として使うというものです。
ですが肥料として活用できる土・土地がなければ使い道にならないためなかなか需要につながりません。
必要とされる土地へ安価で提供するということも1つの手かもしれません。

食品廃棄物が最終処分場へ埋め立てられないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
最終処分場の埋め立て容量にも限りがあります。
埋め立て容量を減らす知恵が生ごみには隠れている気がします。

資源とごみを考える 1

2017年 4月 18日

ごみは一般廃棄物と産業廃棄物の2つに大きく分けられます。
それらの廃棄物は焼却処理されたり、不燃物は粗大ごみ処理施設へ運ばれたりしています。
そしてリサイクル可能なものはリサイクルされたりもしています。
焼却施設や粗大ごみ処理施設の焼却残さや不燃残さは最終処分場に運ばれて埋め立てられます。

プラスチック資源について
以前はプラスチックなどの資源を焼却するときに有害物質のダイオキシンが発生するなどの問題がありました。
最近ではプラスチックごみは高温で焼却すればダイオキシンなどの有害物質を発生させないですむことがわかっています。
高温に耐えられる焼却炉が造られプラスチックごみも焼却できるようになっています。
ですので焼却処理での有害物質の問題はクリアされています。
またプラスチック資源ごみのリサイクルも進んできています。
それでも現在でもプラスチックごみは最終処分場で多く埋め立てられています。

生分解性プラスチックに注目
そこで生分解性プラスチックが注目だと筆者は考えます。
生分解性とは土壌や海水中の微生物の酵素によって分解されることを意味します。
埋め立てられても土壌で分解可能だということです。
しかしプラスチックにはさまざまな物質があり、それがそれぞれ用途と用法や目的・条件がいろいろあって役割を果たしている物質です。
ですので埋め立てた際に環境に残ってしまうプラスチックが多量にできてしまっているのです。

生体内分解吸収性プラスチックも分解可能なプラスチック
生体内でプラスチックを分解するのに酵素を必要としないプラスチックを生体吸収性・分解吸収性プラスチックとよびます。
現在でも手術用縫合糸や骨折固定材・医用フィルム・医用不織布などにこの生体吸収性・分解吸収性プラスチックが活躍しています。

分解可能なプラスチックは貴重な物質だと筆者は考えます。
すでに埋め立てられているものもその中で何とか上手に分解・処理できるものがないものかと考えてしまいます。

眠い時に飲みたい。インスタントコーヒーができるまで。

2017年 4月 14日

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皆さんは眠いけど寝てはいけない時になにか口にしますか?
栄養ドリンクやガム、タブレットなどなどがあげられますが、古典的かつ眠気覚ましの王を忘れてはいませんか。
そうインスタントコーヒーです。
手軽に美味しく目がぱっちり。
今回はそんなインスタントコーヒーができるまでを調べてみました。

ステップ1 焙煎・抽出
世界各地から輸入した生豆を検査するところから始まります。
コーヒー鑑定士が豆の種類や大きさ、風味なんかを厳しくチェックします。
その後焙煎します。
生豆をロースターで煎ってコーヒー独特の味や香りを作ります。
煎り方1つで味わいが変わってしまうので高度な技術管理が絶対です。
ローストが終わると様々な豆をブレンドします。
そしてグラインダーで挽いていきます。
この時に粒がそろうほどおいしくなります。
このステップ最後の工程です。
大型の抽出機に熱湯を注ぎ大量のコーヒーの原液を精製します。

ステップ2 乾燥
このステップは大きく2つの方法があります。
①フリーズドライ製法
これは昇華作用を利用して乾燥させます。
ステップ1で作った原液をマイナス40℃の冷凍室で凍結させ真空状態で昇華させる。すると氷の結晶があった部分がそのまま空間として残り、大粒の粒子が残ります。この方法せ製造されたインスタントコーヒーは品質が良くアロマがよりよく保存されています。
②スプレードライ製法
原液を噴霧して、それに熱風を当てて水分を蒸発させる方法です。この方法で作られたインスタントコーヒーは細かい粉末状なのが特徴で、冷水でも簡単に溶けるのが特徴です。

ステップ3 充填・包装
ステップ2で乾燥してできたものを瓶などに充填します。
その後瓶にラベルを貼り、最終検査をを行い出荷されます。

以上がインスタントコーヒーのできるまでです。
私はアイスで牛乳に混ぜて飲むことが多いのでスプレードライ製法のインスタントコーヒーを飲んでいるのだと考えちゃいました。
皆さんも今度飲むときに製法の事なんかを考えて飲むとおもしろいかもしれませんね。

いろんな動物を真似たロボット

2017年 4月 11日

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皆さんはロボットというと何をどんな形のロボットを思い浮かべますか?
多くの日本人は某有名猫型ロボットのように二足歩行して自立するロボットを思い浮かべるのではないでしょうか?
またある人は人と対話する感情認識ヒューマノイドロボットを思い浮かべるでしょうか?

日本はよく様々な工業製品やサービスが独自の進化・発展を遂げるガラパゴス化が進む傾向があります。
ロボットに関しても大手の関心はその方向に向かっていると海外のジャーナリストは指摘しています。
ヒト型だったり娯楽用だったりとエンターティメント用ばかりのロボットが日本で作られているという指摘です。

では海外ではどうなのか。様々な例を挙げようと思います。
まずはアメリカ、ロブスター型ロボットロボロブスターです。
海底を歩きながら機雷を探します。開発者によるとロブスターが餌を探す動作が嫌い探知にうってつけだとのことです。
これに似たような海底探索のロボットはお隣韓国ではカニ型で作られています。
同じ水の中をフィールドにするロボットにクラゲ型ロボットがあります。テキサス大学が作ったロボジェリーは形状記憶合金と人工筋肉でできています。エネルギーを海水中

からとるので燃料いらずです。水質調査や生態系観察に利用されます。
魚型ロボットも研究者の間で人気です。
次世代の養殖技術とされる放牧漁業で群れのリーダー魚にして利用される計画があります。

海ときたら次は空。独フェスト社では鳥にそっくりな羽ばたく鳥型ロボットを開発しました。
翼開張が2mもあるのにわずか450gの軽さ。羽を柔らかくねじり本物の鳥そっくりに空を飛びます。
無人偵察機としての活躍が期待されます。

陸上でも様々なロボットが開発されています。
軍用犬ロボットLS3は環太平洋合同演習に参加しました。
またヘビ型ロボット、16個のモジュールからなり、各モジュールには2つの間接があります。
これによりヘビのように狭いところでも活動が可能になりました。
原子力発電所などで人が入れないようなところに侵入しての活躍が望まれます。

このように海外では軍用が絡んできて実用的なロボットが開発されています。
もちろん日本でも開発はされていますが、どうも冒頭に書いたようにロボットでもガラパゴス化が進んでいるように感じます。

バイオ燃料の切り札!藻類燃料。

2017年 4月 7日

燃料

日本はよく地下資源がない国と言われます。
ゼロではないにせよ確かに石油などの資源はあまり存在しません。
では無いなら作ればいいじゃないかと言わんばかりの画期的な研究が日本の鹿児島で行われています。

それは次世代のバイオ燃料の1つに藻を利用する取り組みです。
この取り組みを行っているのは、
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業」の一環です。

バイオ燃料に使う藻は神戸大学の榎本平教授が発見した榎本藻と呼ばれる油分を多く含む藻を用います。
この榎本藻は乾燥すると約50パーセントが燃料になります。
特徴はこれだけではありません。
特筆すべきはその増殖率の高さです。
同種の藻と比べ約1000倍という驚異的な速度で増殖する性質があり、
太陽の光と二酸化炭素による光合成で1個体からひと月で4000個体になると言われています。

現在バイオ燃料と言えばトウモロコシやサトウキビなどから作られています。
しかし食料になるものを何故に燃料にするのかなどの批判の声が挙がっているのも確かです。
これに対して榎本藻ならば食料の生活活動を阻害する心配はありません。
また一度培養設備を作ってしまえば太陽の光と二酸化炭素だけで量産が可能なのもポイントが高いです。

しかし製品化のためにはまだまだ問題が山積みです。
現在この榎本藻を使って燃料を供給する場合1?500円前後と高額な燃料になっています。
もの栽培には大量の水を使用します。
その関連処理施設や投与する栄養分に含まれる窒素やリン酸などの下水処理が必要です。
どれだけ藻類バイオ燃料が環境にやさしくてもコストが高ければ普及しません。
またプラントも全国どこでも設置できるわけではありません。
藻の生育に適した気候条件、たとえば気温が30度程度や日照時間が長いことなどがあげられます。

しかしながらこの藻類バイオ燃料は確かに私たちの未来を明るくする1つの要素であることは間違いないでしょう。

企業による農業・水産業への参入

2017年 4月 4日

製造業企業による農業・水産業への参入

平成21年(2009年)から日本では改正農地法によって企業が国内の農地を借りて農業ができるようになりました。
農林水産省によるとこの法改正後から平成28年6月までで2222法人が農業に参入しているということです。
2009年の法改正によって農業参入をする企業が増えているようです。
国内の農業の動向としては農業従事者の高齢化や後継者の不足、耕作放棄地の増加・農業所得の減少などがみられかなりの逆境ともいえます。
そうした問題点を打開するため農地の利用拡大を認める上記の法改正となりました。
経済の動向としてはTPPなど国際的な経済取引の促進も見られ、また政府もアベノミクスの成長戦略の中の一つとして農業ビジネスに焦点があてられておりビジネスとしての農業・水産業は大きな変化の時機となっています。
政府による成長戦略の狙いもあって金融機関や総研会社などが企業の農業ビジネスを研究・調査をしており、ビジネスとして検証されているところです。
日本政策金融公庫では農林水産事業への融資を積極的におこなっており、農業分野では2619億円ほど、林業分野に214億円ほど、漁業分野に229億円ほど、食品産業分野に697億円ほどの融資を行っています。
融資の数字を見ても農業分野の融資額が充実している状況が分かります。

製造業企業による農林水産業参入の効果
具体的に考えると製造業が農林水産業を助ける役割としては「農業用ロボット」や機械・機器などの開発ではないでしょうか。
他にも生産・製造におけるそれぞれの生み出す商品に必要となる工程での特殊な仕組み(製品)なども大いに農林水産業を助けるのではないでしょうか。
製造の仕事には製品を製造するさまざまな工程と特殊な仕組み(その中にも製品が生まれるのではないでしょうか)があります。
これを農業プロセスにも、水産業プロセスにも花開かせるという商品が光るのではないかという考えです。
国内の農地を企業が購入できる最近のこの順況でこれを見出していく仕事はおもしろい仕事だと筆者は考えます。

まるでハインラインの世界。パワードスーツHAL

2017年 3月 31日

HAL

皆さんはパワードスーツというものをご存知でしょうか。
SF小説やアニメ、ゲームなんかで良く出てくるあれです。
人体に装着して、電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を用いたもので強化外骨格なんていわれることもあります。

そもそもパワードスーツとは、ロバート・A・ハインラインのSF小説に登場する重装甲・重武装と倍力機能を持った架空の強化防護の呼称でした。
現実世界でもこういった軍用のパワードスーツの研究が盛んに行われています。
しかし今回紹介するパワードスーツHALは違います。
何が違うのかというとこれは介護・医療機器としてのパワードスーツなのです。
少子高齢社会や老老介護では介護市場の労働力不足などに対する1つのアプローチです。
筆者も実をいうとホームヘルパーの資格を持っているのだが、ベッドの移動や介護者の抱き上げなどの腰などに非常に負荷がかかる行為を体験している。
こういった問題に対してパワードスーツを用いて非力な人間でも要介護者抱きかかえて運べることなどが負担軽減につながるのです。

またその逆もしかりで、パワーアシスト型のギプスなどのアプローチもあります。
これは筋電位や神経電位の測定に関する生化学などの分野で発展が目覚ましい筋電義手などの実用化などの波に乗っているものです。
そして今回のお題であるロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)は、
皮膚表面の生体電位信号を読み取り動作する世界初のパワードスーツで、
その後産学共同体企業サイバーダインが設立されています。
この装置の全身型は例えば100kgのレッグプレスができる人間が装着すれば180kgを動かすことができ、
数kgを持ち上げる感覚で40kgの重量物を持ち上げることができるというから驚きです。

このようにパワードスーツは民生用でもかなりの発達を遂げています。
悲しいことに軍用パワードスーツの研究も進んでいるのも事実です。
願わくばこのパワードスーツの技術は民生用のみですんで欲しいものです。