LEDについて

2020年 9月 4日


LEDとはLight・Emitting・Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)の略で日本語では発光ダイオードと訳されています。
電気を流すと光る性質を持つ半導体を言います。
物質には銅やアルミなど電気を通す「導体」と、ゴムやガラスなどの電気を通さない「絶縁体」があり、半導体はその中間に位置します。
人間が与える条件で電気を通したり、通さなかったりする半導体素子(電子部品)の事をLED素子と呼びます。
半導体素子だけでは機能しないため、電極やワイヤーで電気を流せるようにしてパッケージに成形することでLEDとして機能します。
材料の違いにより、赤、オレンジ、緑、橙、青など様々な色に発光するものがあり、1993年日本の研究者が青色発光ダイオードを発明したことにより、光の三原色(赤、緑、青)が揃い、ディスプレイの分野を中心にその開発、発展に広く貢献したと言われています。
また、2011年の東日本大震災後より、全国で節電意識が強まり、LED照明への関心が高まってきました。 
    
LED照明のメリット 
1、寿命が長く取り換える手間がかからない。(蛍光灯の4倍の約4万時間)
2、電気代が白熱電球の10分の1と安く省エネ(低コスト)で、かつ低発熱。
3、on/offの切り替えが激しいトイレや洗面所でも寿命は変わらない
4、フィラメントやガラスを用いていないため、衝撃や振動に強く、壊れにくい。
5、気温、室温に左右されず安定した発光効果が保てる。
6、電圧に対する反応が早く、点灯直後に最大の明るさが得られる。
LED照明のデメリット
1、蛍光灯に比べ値段(コスト)が高い。
2、電球と本体が一体化しているため電球だけの交換ができない
3、光に指向性があるため均一に光を放射できない。
4、LEDは蛍光灯と比べて最大輝度は、暗い部類に入る。
5、熱に弱く、大電流を流すとLED素子が損傷することがある。

  現在、LEDの特性を生かして家庭用LED電球をはじめテレビやパソコンのモニター、イルミネーション用電飾、液晶ディスプレイ、自動車用、模型用LEDライト、信号機などに幅広く活用され、もはや私達の生活には必要不可欠な存在です。
  昨今はマイクロLEDと呼ばれる新技術が注目を集めています。マイクロLEDが登場したことで、ディスプレイは薄型、軽量になり、高い解像力で高品質な迫力ある画像を楽しむことが出来るようになります。更にマイクロLEDの技術が確立すれば、机や壁など好きなところに画像を映し出せるプロジェクターや、映画のワンシーンのように空間に映像を浮かべて楽しむことが出来るようになります。マイクロLEDの技術は、実用化に向けて着実に進化しています。