ティッシュペーパー豆知識

2017年 6月 20日

今ではどの家庭にもたくさんあり、中には部屋ごとにあったりするとても身近なティッシュペーパーですが、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか。
なんと実は元々は戦争の道具として開発されたのです。第一次世界大戦中、脱脂綿の代用品として開発されたのです。さらに吸収力を高めたものをガスマスクのフィルターとしても利用したのです。
1924年第一次世界大戦が終了した後、ティッシュペーパーは過剰に在庫が余っており、アメリカのキンバリー・クラーク社がメイク落とし用として「クリネックスティッシュ」を発売したのです。
それ以降アメリカではティッシュペーパー=クリネックスと言う名前が定着したのです。そして化粧落としに、使い捨てハンカチとして、布やタオルにとって代わったのです。
それまでの女性たちは化粧落としに布やタオルを使っていました。洗って何度も使うので、手間が掛かるし、非衛生的になりがちでした。そこに登場したのがティッシュなんです。女性たちには大歓迎されました。
そんなティッシュペーパーが日本に登場したのは1953年です。1963年には国産のスコッティ・トイレットティッシュ75mが山陽スコットから発売されました。クリネックスよりやや安価であったため広く浸透していきました。
翌年の1964年には、日本初の箱入りティッシュペーパーが発売されました。ところでティッシュペーパーの生まれ故郷のアメリカでは、家ではティッシュを使っても外出先での鼻かみはハンカチと言う人が多いようです。
ヨーロッパの各国も大体同じようです。その一方で日本人は圧倒的にポケットティッシュを使う人が多いですね。このポケットティッシュは実は日本生まれなのです。ティッシュペーパー発売の翌年に日本で発明されたのです。
このポケットティッシュが日本中に広まったきっかけとしては、1970年に富士銀行(現みずほ銀行)が口座開設の粗品として20万個配布したことをあげる説があります。
今では様々な業種で広告のためにポケットティッシュを配っている風景を目にします。新聞の折込チラシよりも効果があるとも言われています。しかし日本以外ではあまり見かけることはありません。
私が見たのは中国の北京と台湾の台北市で販促用のポケットティッシュを見かけたことがあります。偶然にも両方とも美容院のチラシでした。日本は世界屈指のティッシュ大国です。何と消費量はアメリカの3倍にもなるそうです。