災害を乗り越えろ!水だけで簡単発電のすごいやつ!

2016年 6月 28日

マグボックス

今年に4月に発生した熊本地震や未曾有の大惨事を引き起こした東に本題震災。
日本はいわゆる地震大国だ。
このような災害や非常事態に役に立つのが今回紹介するアイテム、「マグボックス」だ。
災害時は当然ながらライフラインがずたずたにされてしまう。
このマグボックスはそんな中の電機に関するアイテムだ。
このマグボックスはいわゆる使いきりの一次電池です。
マグボックスを使うのに必要なのは2lのペットボトルの水だけ。
しかもこれは淡水でなくても海水や炭酸水、果ては尿でもオーケーというから驚きである。
(ただし炭酸水や尿では発電効率に変化があります。)
この水を給水口にいれれば準備完了。
最大で300Whの電力が五日間にわたって断続的に発電されます。
しかもこのマグボックスにはUSB端子が標準搭載されているのでスマートホンや携帯電話、タブレット端末への充電も可能。
さらに発電のオンオフのためのリセットスイッチも搭載されているので、水を注入後一気に使わなくてはいけないという心配もないのだ。

このマグボックスを開発したのは福島県いわき市に事務所を構える古河電池さんだ。
東日本大震災時に個人用の通信端末が使用不能になるのを痛感し、それを改善しようとしたのが開発のきっかけだとか。
もしものときにどこでもすぐに簡単に利用でき、長期間の保存ができる電池を目指した。
これがマグボックスである。

マグボックスの仕組みは高校の化学でも習う一次電池の仕組みとほぼ同じだ。
正極の表面に活性炭などを敷いて空気が通りやすい構造を作る。
食塩水を染み込ませた繊維を挟んで金属マグネシウム板を向かい合わせる。
そして金属板と金属マグネシウム板を接続すると電流が流れる。
マグネシウムから電子が出るのだ。
マグボックスでは電池セルに収められた金属マグネシウムが注水した水に溶け、
マグネシウムイオンとなる。
このとき2個の電子を負極に放出し、外付けした機器へ電気が通る。
戻ってきた電子は正極で酸素と水と結び付き、水酸化物イオンとなる。
金属マグネシウムは次第に減っていき、電解液には水酸化マグネシウムが残る。全ての金属マグネシウムが反応すると、電池の寿命が尽きるというわけだ。