(FCV)燃料電池車・普及への課題

2016年 6月 3日

ボンベ
(FCV)とは。
燃料電池から電気エネルギーを得て駆動する電気自動車の事。
現在は、水素と酸素の化学反応によって生じるエネルギーを
利用する方式が主流となっています。
燃料電池に使われる「水素」の現在価格は1kg辺り「約1000~1200円程度」で、
トヨタ社の「ミライ」の場合、1回の充填時間は約3分で満タン。
走行距離は約650kmです。また、FCVは環境に優しく
走行時に排水が出る程度で、これはただの水であり、
大変優秀な「次世代の自動車」といえます。
ですが、この650kmの走行距離を中継する為の「ST(水素ステーション)」
まだまだ普及しておらず、FCV普及の足枷になっているのが現状です。
今回は、この課題と取り組みについて考えてみたいと思います。

1・水素ステーション(ST)普及には、設備の設置に際して、
「高額な特殊合金」を使用する必要がある。
(水素は金属を脆くする性質がある為、これを覆う特殊合金が
必要になる。)
という事らしいです

2・ST設置には高額な費用がかかる。
上記1の様に、高額な素材での制御が必要な設備ですので、当然
費用も高額になると思います。その額はガソリンスタンドの5倍以上
「5億円程度」必要になるそうです。

3・欧州の各メーカーは既に(EV)電気自動車が主流となっており、
日本のFCVには、さほど興味が無いため、
いわゆる「ガラパゴス化」と言われる状態に近いのだと思われます。

最後に・これらを踏まえた上での、個人的感想。
STの普及は国が推進しているらしいので、(2030年までに約80万台のFCV普及目標)
今後、増えていくとは思います。ですが国内でも既に(HV)ハイブリッド車
主流になっているのが現状ですし、
さらにそこからSTを全国(さらには国外)に普及させていく事は、
上記3で記述している事情もあり、なかなか難しいのではないか?
というのが正直な実感です。