「冷静と情熱の間で」アナログとデジタルの融合。

2016年 4月 1日

紙とペン
こんにちは。竹之内 豊です。(スイマセン。元ネタが分かり難いです。)
さて、これはもう十数年来の疑問というか、課題なんですが。
「手作業とPC作業。」けっきょく、どっちが手っ取り速いんだ?
・・今回は、私自身の長年の研究課題でもありますので、
気合を入れて書きたいと思います。スイングバイ!

冷静と情熱の間って、結局「普通の状態」なんじゃないのか?

私は趣味で絵も描いたりするのですが、単純な疑問として、
「仕上げをPCで出来たら、どんだけ時間が短縮できるんだ!?」
と、よく思ったモンです。
そこから、プロの方達を筆頭に、(漫画家の寺沢武一先生は、とっくの昔に
ロー・スペックのmacで実現されておられましたが)
仕上げのPC作業化を試みていったのです。

試行錯誤の連続!自由度の高い「Photoshop」

まず最初に考える事は、漫画製作の場合、黒く塗りつぶす「ベタ」
修正の「ホワイト」そして、点描による目の錯覚を利用した中間色を
プリントした貼り付けて使用する「スクリーントーン」(これが一番、手間)
を、デジタル作業に肩代わりさせられないのか?という課題です。

ですが初期の頃は、皆さんなかなか上手くいかず、解像度の問題から
紙に描いた微細な描線が再現できず、「納得いかん!」に始まり
解像度の関係から、「トーンがモアレを起こす!」現行のスペックでは二階調化は
無理なんじゃないのか?(実際、鳥山明先生は割り切って「グレースケール」で
平気で雑誌に載せてました。そのあと、平気で雑誌にモアレで載せてました。まさに巨匠!)

試行錯誤を経て、これらの問題は有志達によって、ノウハウが完成していきました。

背景を描くのが面倒くさい!そうだ、デジタル!

人間、欲望には限りが無いものです。今度は何とか背景作画を自動化できないか?
と、試行錯誤が始まります。
根本原理は今も変わりませんが、写真をトレースする技法は昔からありますので、
それをPCで自動化できないか?という事です。
ここでもまた「Photoshop」の自由度の高さが出番です。

モノクロ二階調化による線画抽出機能を利用。

一言で言えば、これに尽きると思います。現在、出ているコミック制作専用ソフトも、
写真の線画化は、この延長線上のカスタマイズです。

車とか飛行機とか、建築物とか面倒くさいわ!そうだ!デジタル!

人間、欲望には限りが無いものです。今度は何とかメカ作画等を自動化できないか?
と、試行錯誤が始まります。
ここで初めて「3Dモデリング」が登場します。
「わーい!最初にポリゴンで作っておけば、角度や大きさ変えて線画に変換して、
楽チンだぞ!!」
・・・モデリングが、めんどくさい・・・・。

何か、実写映画化された「人気SF漫画」も、この手法で「街を丸ごと作ったり」して
作画していたそうですが、その制作の為に1ヶ月、「休載させていただきます。」
・・・すみません憶測です。(作者、取材の為との事です。)

さらに試行錯誤は続くのですが、長くなりますので続きは、またの機会に・・・。