バイオポリウレタンについて

2016年 9月 20日

バイオポリウレタン

ポリウレタンについて
「グリコールを主とするポリオールとジイソシアネートを反応させて合成します。
ウレタン樹脂・ウレタンゴムなどともいいます。
耐熱性、耐水性は他の合成ゴムより低く抗張力・耐摩耗性、耐油性に優れています。
素材として分解や劣化は合成された時から始まってしまいます。
劣化・分解は加水分解、窒素酸化物・塩分・紫外線・熱・微生物の影響で分解・劣化します。」
(wikipediaより引用)

ヒマシ油から植物由来ポリオール
ポリウレタンはイソシアネートとポリオール2種類の原料の混合・反応によりつくられます。
トヨタ自動車、トヨタ紡織、三井化学が共同研究を行い2009年に植物由来ポリウレタンの自動車用シートクッションを開発しました。
2009年のこの植物由来ポリウレタンは世界初の素材でした。
この植物由来ポリウレタンは温度の変化に鈍感な特性があり、シートクッションや寝具として使用したときにもとても心地良い素材なのです。
また製品中の植物度の占める%が従来よりも飛躍的に高いのも特徴です。
食物資源と競合しない非可食のトウゴマの種子のヒマシ油をもとにバイオポリオールを開発したのです。
ヒマシ油の成分をポリオールに近い分子構造に変性させるのです。
ポリウレタンは冷蔵庫の内側の断熱材としても使用されている素材です。
軽量で断熱に優れているプラスチック素材を採用することで化学製品の素材が省エネや地球温暖化の防止に大きな貢献をしています。
住宅やビルの断熱性向上にもポリウレタン断熱材などの化学製品の普及が期待されています。
ポリウレタンは家電用断熱材・住宅用断熱材の素材としてすでに貢献中なのです。

トヨタ紡織は自動車内装品オール植物化を技術開発の目標にしています。
トヨタ紡織の研究・開発の取り組みはたいへんおもしろいです。
化学工業の化石燃料から植物資源への原料の変換はたいへん大きなテーマとなっています。
従来の製造過程のCO2排出を大幅に削減できる利点もあり植物由来のバイオプラスチック、製品の植物度アップは大きな目標であり課題となっています。