» 写真製版
2025年8月17日
印刷に使う刷版(アルミや亜鉛、ポリエステルのプレート)に、写真感光材を塗布し、フィルム上の画像を露光して転写する技術。
昔はフィルムを用いたが、現在はデジタル化によりCTP(Computer to Plate)に移行しており、従来の写真製版は「アナログ製版」と呼ばれる。
原稿作成
印刷する画像や文字をフィルムに転写する。
フィルム出力
文字・写真・図版をネガフィルムやポジフィルムにする。
刷版作成
プレートに感光材を塗り、フィルムを重ねて露光。
現像
光が当たった部分と当たらなかった部分を化学処理で分離。
製版完成
印刷機にセットできる版が完成。
長所
高精細な印刷が可能。
網点(トーン)を使った写真表現に優れる。
短所
工程が多く、時間とコストがかかる。
化学薬品やフィルムが必要。
ほとんどがデジタル製版(CTP)に置き換わった。
写真製版は、レトロ印刷や特殊印刷分野で一部残っている。