彫刻銘板の書体
2025年8月15日
彫刻銘板の書体選びは、読みやすさ・耐久性・デザイン性のバランスが重要です。以下の観点で整理しますね。
1. 主に使われる書体の種類
丸ゴシック体(彫刻方式の基本書体)
・特徴:太さが均一で視認性が高い。
・用途:工業用・機械用銘板、
ゴシック体(サンセリフ)
・特徴:太さが均一で視認性が高い。
・用途:工業用・機械用銘板、屋外サイン。
・例:ヒラギノ角ゴ、メイリオ、日本語なら「角ゴシック」。
明朝体(セリフ付き)
・特徴:装飾性があり、上品な雰囲気。
・用途:記念碑、モニュメント、デザイン重視の銘板。
・例:ヒラギノ明朝、游明朝。
欧文フォント
・サンセリフ(Arial, Helvetica)→ 機械銘板に多い。
・セリフ(Times New Roman)→ 記念銘板に多い。
2. 彫刻に適した条件
・線の太さ
細すぎると彫刻時に欠けやすいので、ある程度太さがある書体が向いています。
・シンプルな形状
装飾が多い書体は彫刻精度が必要。レーザー加工ならOKですが、機械彫りだと避けた方がよい。
・文字間の調整
彫刻後に潰れやすいので、カーニングを広めに設定。
3. 彫刻方式別おすすめ
機械彫刻(ルーター)
・推奨:ゴシック体、角ゴシック(視認性・加工性が高い)
レーザー彫刻
・細い書体やデザイン性の高い書体も対応可能
4. 規格や慣習
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工業銘板では JIS Z 8305「文字」 に準拠して、読みやすいゴシック体が基本。
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記念碑・美術館銘板では、和文は明朝体、欧文はセリフ体が多い。
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