配電盤の仕様
2024年8月23日
配電盤の銘板は、配電盤の仕様や技術情報を記載した金属製やプラスチック製のプレートで、重要な情報が記されています。銘板には通常、以下のような情報が含まれます。
製品名・型番: 配電盤の製品名や型番が記載されています。
定格電圧: 配電盤が対応する最大電圧(例: AC 400V, 50Hz)です。
定格電流: 配電盤が処理できる最大電流(例: 100A, 200A)です。
遮断容量: 配電盤が異常時に遮断できる電流の最大値(例: 25kA, 50kA)です。
製造者名: 配電盤を製造した会社の名前やロゴが記載されています。
製造年月: 配電盤が製造された年月です。
認証マーク: 製品が規格に適合していることを示す認証マーク(例: CE, UL)が含まれます。
回路数: 配電盤内の回路数が記載されています。
保護等級: 配電盤の防塵・防水性能を示すIPコード(例: IP54, IP65)です。
これらの情報は、配電盤の適切な使用、メンテナンス、および安全性の確保に不可欠です。また、電気技術者やメンテナンス担当者が配電盤の仕様を確認するために重要な役割を果たします。
【高圧受電設備】
高圧電力(通常6.6kVなど)を電力会社から受け取る、工場やビルなどの施設内で使用するために変圧、分配、または保護する設備のことこの設備は、高圧電力を直接受電することで、低圧電力よりも電力コストを抑えられる場合があります。主に以下の構成要素があります:
主な構成機器
- 高圧受電盤(受電用開閉器)
- 電力会社からの電力を考える設備で、通常は遮断器(CB)や断路器(DS)が含まれます。
- 変圧器(トランス)
- 高圧電力(6.6kVなど)を施設内で使用可能な低圧電力(200V、400Vなど)に変換します。
- 配電盤(低圧配電盤)
- 変圧器からの電力を施設内の各機器や回路に割り当てます。
- 保護装置
- 事故や異常(過電流、短絡、地絡など)から設備を保護するための装置で、保護継電器やサージアレスタが含まれます。
- 計器類
- 電力量や電圧、電流を監視するためのメーターや指示計が設置されています。
高圧受電設備の特徴
- 効率的な電力供給:高圧で電力を供給し、施設内で必要な低圧に変換するため、ロスが確実に効率的です。
- 料金の軽減: 一般的に高圧電力の契約は低圧契約よりも安いです。
- 設備管理の必要性:高圧設備は専門知識が必要であり、定期的な点検やメンテナンスが求められます。
保守と管理
- 定期点検(絶縁抵抗測定、保護継電器試験、接地抵抗測定など)
- 年次点検(臨時を伴う詳細な点検)
- 法定点検(電気事業法に基づく点検)
高圧受電設備の導入や管理には、電気主任技術者の構成が必要となる場合があります。このような設備は、多くの電力を使用する大規模施設や工場などで一般的です。