薄膜フィルムで何ができるのか

2014年 5月 9日

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レトルト食品やスナック菓子、シャンプーや洗剤などの包装は詰め替え用の容器にはフィルム素材を使用したものが多いですね。

詰め替え後の処理にも便利ですし、長期保存もできるものもありますしかさばらなくて済みます。

こういった容器はポリエステル製、ポリプロピレン製、セロハン製、ナイロン製等があります。
包装素材の表面にアルミを蒸着させたパッケージはスナック菓子の袋でも良く見かけます。
ナイロンやポリエステルなどの表面に、アルミナや酸化ケイ素などといった材料を蒸着(蒸発による接着)させる仕組みです。
防ガス性、遮光性、防湿性にも富んでいるので内容物の保存や鮮度の維持には最適です。
脱酸素剤や窒素封入、内容物自体が薬剤の場合には容器の素材との反応が起きては困りますからね。

また個別包装の商品も多くなっているのですが、包装素材にも印刷などをしてデザイン面でも対応できるようになっています。
ベースとなる素材に蒸着させて積層化させることで機能を向上させています。

レトルト食品の包装にも使用されているように、外部からの影響を受けにくく内容物からの漏れもしにくくなっています。
特に外部(内容物)の臭い、ガスや外気・光による酸化や劣化、対薬剤性などもガード・キープできるものです。

薄膜のフィルム素材はこういった特性を活かしてディスプレイ用のスクリーンやロゴなどの印刷やデザインにも応用されています。
包装用だけでなく光学製品・自動車・印刷・デザイン工芸・資材などへと取り入れられています。
気づかないうちに手にしている物にもフィルム製品があるのかもしれませんね。