木造ではなく、「森造」!?やがて森になる建築がすごい
2026年2月19日

昔から日本の建築物に多く使われてきた木造建築。その名の通り木を使った建築工法のことですが、未来の建築は「木を使って家を造る」から、「森そのもの」を造る事につながるかもしれません。今日はそんなお話です。
大阪・関西万博に設置された未来の建築
総合建築メーカー竹中工務店が大阪・関西万博にて会場内にドーム型の仮設建築2棟を提供しました。このドーム型の仮設建築こそ今回紹介する「未来の建築」です。「森になる建築」と名付けられ、来場者の休憩場所として使われていた同施設ですが、建築に使用したのはなんと最先端の3次元(3D)プリンター。ついに3Dプリンターで住宅まで作れるようになってしまいました。すごいですね・・・。外観は全体的に丸みを帯びつつ、上部がすぼまった動物の巣を想起させるデザインで、内部には壁側に沿って円形のベンチを設置。万博が開幕した4月以降、来場者向けのさまざまなイベントの会場としても活用されていたそうです。
「森になる」をコンセプトに
でも「3Dプリンターで建造物を作るなら、何が材料になるの?」ち思った方もいらっしゃるかもしれません。3Dプリンターで使用できる材料は主にフィラメントと呼ばれる樹脂です。普通の建築と同じように木造だったり鉄骨造、鉄筋コンクリート造ではないんですね。今回の建築にも素材には生分解性の樹脂を使用しており、万博での利用が終わると微生物に分解されて土に還り、やがて森になるというコンセプトを反映させています。また、「生分解性樹脂を構造材として一体造形した、世界最大の3Dプリント建築」として、ギネスの世界記録にも認定されたそうです。
「建物を造った後はどうするの?」という問題の解決策
何とか建物は建てた。でもそれを壊すことになったとき、重機から発生する排気ガスや有害物質の廃棄などにより環境に影響を及ぼします。他にも鉄とかコンクリートだと処理に手間取ります。でもこの建築に使われている生分解性樹脂なら微生物が分解してくれます。従来のスクラップ&ビルドから土に還る建築へ―。提供した竹中工務店は環境との調和と社会との共創を目指した革新的な建築技術の開発に取り組んでいく方針を示しています。
この森を造る建築、これから増えていくといいですね!
出典
ニュースイッチ 2025年06月21日付(2026年2月12日閲覧)