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基礎工事は終電後―始発前の間!JR西日本が世界初、3Dプリンターで駅舎を建設

鉄道の玄関口、駅。東京駅や金沢駅など様々なデザインがありますが、その駅を最新技術で作ろうという構想があるそうです。今日はそんな挑戦のお話です。

JR西日本が新駅舎建設

この駅を最新技術で作ろうとしている企業はJR西日本。亀山駅から新宮駅を経て和歌山市駅までを結ぶ紀勢本線の初島駅(和歌山県有田市)の新駅舎を建設します。問題は建築技術ですが、使うのは3次元(3D)プリンターとのことです。以前、3次元(3D)プリンターで作った建造物が大阪・関西万博で展示されたというニュースをお話しましたが、駅舎まで作られようとは・・・。3Dプリンターの建築、じつはもう身近になりつつあるんですかね?

基礎工事の所要時間、数時間

3Dプリンターで駅舎を建設するのも驚きですが、さらに驚きなのが基礎の出来上がりの速さ。なんと終電後―始発前の間に組み上げから躯体完成を行い出来上がったとのことです。数時間で基礎ができるなんて、凄い速さですよね。もちろん、3Dプリンターでの駅舎建設は世界初で、接合は現地ではクレーンでパーツを組み上げて行ったそうです。

 

3Dプリンターで作ることのメリット

3Dプリンターで建設するメリットとして、次の2つが挙げられます。1つめは現場での作業を効率化。鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの在来工法に比べて工期を短縮できるそうです。確かにやることといえば、プリンターでパーツを出力し、現場でくみ上げる事。ずいぶん工期を短縮出来そうです。2つめはデザインの自由化。プレキャスト工法のような型枠を用いないことで、デザインの自由度が上がり、独創的なデザインにすることも可能です。なお、耐久性や耐食性はあるそうです。

 

プリンター建設、拡大予定

JR西日本は、これを契機に3Dプリンターを使った建設や維持管理のコスト効果を検証。他駅への展開可能性を検討する予定とのことです。今回の新駅舎建設は老朽化した木造駅舎の建て替えに伴うものだそうで、この先コスト効果の結果次第では、建て替えは3Dプリンターで行う事が当たり前になりそうですね!

出典

ニュースイッチ 2025年03月19日付(2026年2月12日閲覧)

木造ではなく、「森造」!?やがて森になる建築がすごい

 

昔から日本の建築物に多く使われてきた木造建築。その名の通り木を使った建築工法のことですが、未来の建築は「木を使って家を造る」から、「森そのもの」を造る事につながるかもしれません。今日はそんなお話です。

 

大阪・関西万博に設置された未来の建築

総合建築メーカー竹中工務店が大阪・関西万博にて会場内にドーム型の仮設建築2棟を提供しました。このドーム型の仮設建築こそ今回紹介する「未来の建築」です。「森になる建築」と名付けられ、来場者の休憩場所として使われていた同施設ですが、建築に使用したのはなんと最先端の3次元(3D)プリンター。ついに3Dプリンターで住宅まで作れるようになってしまいました。すごいですね・・・。外観は全体的に丸みを帯びつつ、上部がすぼまった動物の巣を想起させるデザインで、内部には壁側に沿って円形のベンチを設置。万博が開幕した4月以降、来場者向けのさまざまなイベントの会場としても活用されていたそうです。

 

「森になる」をコンセプトに

でも「3Dプリンターで建造物を作るなら、何が材料になるの?」ち思った方もいらっしゃるかもしれません。3Dプリンターで使用できる材料は主にフィラメントと呼ばれる樹脂です。普通の建築と同じように木造だったり鉄骨造、鉄筋コンクリート造ではないんですね。今回の建築にも素材には生分解性の樹脂を使用しており、万博での利用が終わると微生物に分解されて土に還り、やがて森になるというコンセプトを反映させています。また、「生分解性樹脂を構造材として一体造形した、世界最大の3Dプリント建築」として、ギネスの世界記録にも認定されたそうです。

 

「建物を造った後はどうするの?」という問題の解決策

何とか建物は建てた。でもそれを壊すことになったとき、重機から発生する排気ガスや有害物質の廃棄などにより環境に影響を及ぼします。他にも鉄とかコンクリートだと処理に手間取ります。でもこの建築に使われている生分解性樹脂なら微生物が分解してくれます。従来のスクラップ&ビルドから土に還る建築へ―。提供した竹中工務店は環境との調和と社会との共創を目指した革新的な建築技術の開発に取り組んでいく方針を示しています。

この森を造る建築、これから増えていくといいですね!

 

出典

ニュースイッチ 2025年06月21日付(2026年2月12日閲覧)

未来のラーメンはこうなる!?3Dプリンターで出来たラーメンが万博で展示

 

専門雑誌が発行されたり、有名店を一堂に集めたイベントが開催されたりと、今や国民食となったラーメン。

今日は、そんなみんな大好きなラーメンの「未来の形」をご紹介いたします。

 

意外なもので作ったラーメン

昨年開催された大阪・関西万博。その特別パビリオンで山形大学工学部の古川英光教授らがあるラーメンを展示、提供しました。

そのラーメンは、米粉から3次元(3D)フードプリンターで作った麺、『ダブル縮れ麺』を用いた“未来型ラーメン”。

古川教授の研究チームは、将来の食糧危機を見据え、さまざまな食品を冷凍粉砕してゲルやパウダーに変化させ、栄養やおいしさを含んだまま長期保存できる技術を開発し、3Dプリンターを利用して食品や料理として再現する研究を行っています。

このラーメンは同じ大阪府に本社を構える不二製油が主催するフォーラム「あたらしい“食”の境界線」の一環で展示、提供され、同社の油脂とたん白を組み合わせて「満足感」をつくる技術を用いたスープ「MIRACORE」を使用しているとのことです。なお、会場での試食は計80人で、来場者による試食アンケートでは「良い食感」などの感想を得たそうです。

 

3Dプリンターで食品が作れる時代に

少し前まで、3Dプリンターといえばフィギュアやスマホのケースなどを製作するのが一般的でした。しかし、今やついに3Dプリンターで食品が作れる時代に突入しようとしているのかもしれません。徐々に浸透してきているとはいえ、まさか3Dプリンターでラーメン(しかも器でなく中身のほう)が作れる時代になろうとは…。驚きですね!

そして、その披露の場が世界中の最新技術が集まる万博というのも、ワクワクします。

3Dプリンターが未来の技術だった時代から、フィギュアやスマホのケースが自分で作れるようになり、今度は食べ物が作れるようになりました。果たして未来の3Dプリンターの技術では、何が作れるようになるのでしょうか?今から楽しみで仕方ありません。

 

出典

ニュースイッチ 『万博で実証展示、“未来のラーメン”が面白い…3Dプリンターで独自食感』(2025年09月04日付2026年1月7日閲覧)

産経ニュース『3Dプリンターによる「未来の食」大阪から 光る明石焼き、未来型ラーメン…万博にも出展』(2025/11/10付,2026年1月8日閲覧)