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技術と野菜を詰め込んで…。「若手」企業が送り出した冷蔵庫が機能満載だった

3月が終わり、もうすぐ4月ですね。皆さん、新生活の準備はできていますか?できている人も、まだちょっと残っている人も、生活が変わらない人も、新しい家電に買い替えてみてはいかがでしょうか。今回はとある企業が発売した冷蔵庫の新製品のご紹介です!

アクアが投入、大型冷凍冷蔵庫2モデル

今回紹介する冷蔵庫を発表したのはアクア。3月13日から同社の冷蔵庫のフラッグシップモデル(ブランドの顔になる様な製品のこと)の「TXシリーズ」を、19日からデザイン性が特徴の「TZシリーズ」を販売しました。

大きな特徴として、「Haismart(ハイスマート)」というアプリに対応し、IOTに対応したスマート家電になるようです。

作ったのは創立14年の若手企業

このアクアという会社、僕は初めて聞いたので少し調べてみますと、元々は三洋アクア株式会社という会社がアクアというブランドを売るために作った会社で創立は2012年。今年で14年目という比較的新しめの会社です。

前身の三洋アクア株式会社からコインランドリーの洗濯機を作っており、なんとシェアは世界№1!個人向けの製品としては技術を生かして洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどを製造しているそうです。

 

野菜以外にも詰めこまれた冷蔵庫

さて、そんなアクアの作った冷蔵庫ですが、機能が盛りだくさん。チルド室は食品に直接風が当たらないよう計算されており、なんと冷やし方に2つのモードを搭載。食材に合わせて冷やし方を変えられるという徹底ぶりです。さらに冷凍室には「おいシールド冷凍」なる技術が使われており、食材を霜から守ってくれます。

 

他にも技術がいっぱい

今回ご紹介した機能はほんの一部。他にも野菜をそのまま立てて収納できる程の底の深さや、冷蔵室から野菜室が見えるほどの開口部、色で運転状況を教えてくれるLEDライトなど便利な機能が満載です。どうしても家電というと大手メーカーのものをえらんでしまいがちですが、こうしたまだ小さいけれど実用的な機能をたくさん詰め込んだ企業の製品も素敵ですね。そんな若手企業アクアが作った冷蔵庫、市場想定価格はTXシリーズが消費税込みで28万6000円から、TZシリーズが同29万7000円からです。

 

出典

・ニュースイッチ『スマホで温度・食材管理…アクアが投入、大型冷凍冷蔵庫2モデルの仕様』(2026年3月26日閲覧)

・AQUA公式ホームページ((2026年3月26日閲覧)

金属アレルギーの人にも時計を…シチズン時計の技術が生んだ時計の新色は金色の輝き

私たちが普段何気なく目にする時計。最近はスマートフォンの普及により時間を確認するのに壁掛け時計や腕時計を使うことは少なくなってきたかもしれません。ですが、「腕時計を多くの人に身に着けてほしい!」という思いから腕時計のボディーカラーを新しく作ってしまった企業があるんです。ご紹介しますね。

シチズン時計の新色が登場

そんな熱い想いをもって新色を作っちゃった企業が、皆さんご存じシチズン時計。シルバーやブラック、ピンクといった多様な色味を展開する中、このほど新色「アンバーイエロー」を開発しました。落ち着いた色味の金色が特徴です。この新色、ステンレスやチタンなどの金属表面硬度を高め、耐摩耗性にも優れるシチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」を使用して作られています。

以前のゴールドとは違う金色

今回のアンバーイエロー、落ち着いた色味の金色が特徴と言いましたが、「以前から金色(ゴールド)なかったっけ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに以前からゴールドはあったものの、今回はちょっと違う様です。以前のゴールドの色味には一般的な金メッキにも使われることが多いニッケルを使用していました。しかしこれには問題もあり、ニッケルは金属アレルギーが起こりやすい金属でもあるそうです。それに対してアンバーイエローはニッケルを使わず、アレルギーを起こしづらいチタンの合金のニオブチタンを使用し、時計本体にデュラテクト技術で金属膜を重ねる事で、金属アレルギーに配慮した落ち着いた金色を実現したそうです。

 

デュラテクト技術も結構すごい

そんな新色に使われているデュラテクト技術にも少し触れておきましょう。この技術は一言でいえば、「どんな金属の表面も硬化できる」という技術です。表面加工だからできる事だそうですが、どんな金属にも対応できるって凄いですね!特に今回の新色は従来の同技術加工品と比べて約2倍、一般的な金メッキよりも10―20倍の硬度を誇るそうです。関係者の話でも「(機能性の)試験として、半年以上身に着けていたアンバーイエロー搭載の時計は擦り傷がほとんど入っていない」と語るほどだそうです!

また、デュラテクトは受託加工も手がけており、これまで時計だけでなくアクセサリーやはさみなどへの表面処理をした実績もあるそうです。

金属を使うファッションアイテムだからこそ、金属アレルギーに配慮を

「おしゃれのワンポイントで時計をつけたいけど、金色のものはつけられない。」そんな悩みを持つ人にとって、シチズンが作ったこの新色はまさに救世主かもしれません。製造技術センター外装開発部表面処理開発課の佐藤利磨氏によると、一般的な金色は「派手になり過ぎて気が引けてしまう」という印象もあるそうで、体質的な問題を持つ人にも、見た目や印象を気にして気が引けてしまう人にも使えそうな腕時計になりそうです。先程紹介した受託加工でも順次この新色を使った加工を開始するそうなので、色々なアクセサリーを丈夫にしながら金色の輝きを楽しめそうですね。

 

出典

ニュースイッチ「金属アレルギー配慮で高硬度の「金色」実現、シチズン時計の〝技あり〟』(2025年03月31日付 2026年3月19日閲覧)

シチズン時計公式ホームページ(2026年3月19日閲覧)

最上位モデルの技術を搭載!ヤマハが作る新たなグランドピアノはものづくりのこだわり満載だった

楽器の中でも存在感抜群なピアノ。練習用のアップライトピアノでも30万ほどするらしい高級楽器ですが、今回はそんなピアノの中でもプロ仕様のグランドピアノについての話題です。

 

ヤマハ、グランドピアノ刷新

今回、ヤマハはグランドピアノの新商品2機種を3月5日に発売しました。一つはグランドピアノの上位モデル「C3X espressivo」の新モデル、もう一つは小型モデルの「C2X espressivo」です。最上位のコンサートグランドピアノ「CFX」の22年発売モデル用に開発した技術やノウハウを応用し、豊かな表現で演奏できるとのことです。消費税抜きの価格帯は330万―442万円に設定しており、初年度の販売予定数は国内で600台で、ピアノの指導者や学習者、家庭で演奏を楽しみたい人などに幅広く提案していくそうです。

 

最上位モデルのさらに上のスペック

ヤマハは22年に最上位のコンサートグランドピアノ「CFX」を発売していますが、今回の「C3X espressivo」と「C2X espressivo」はそれをさらに突き詰めてブラッシュアップしたようなスペックです。CFXと同様の設計思想の響板を搭載しながらも、弦をたたくハンマーを専用に新開発し、さらに弱い打鍵時のコントロール性が高くなるように新形状の部品を採用することで立体的な響きを実現しています。

細部に宿る、ヤマハの本気の技術

今回の新製品に込められた技術はこれだけではありません。他にもピアノの心臓部である響板には湾曲構造(クラウン)の響板・響棒構造に新たな手法を採用しています。さらに先程お話しした新開発のハンマーにもこだわりがあるようで、「CFX」と同じ素材(フェルト)を採用し、原反の加工方法、貼り込み型の形状や貼り込み時の温度条件など「CFX」より進化した音を届けるために様々な目に見えないであろう場所にもこだわっていることが伺えます。

 

最大のこだわり、手作業による調整作業

ピアノを生産する掛川工場(静岡県掛川市)では、限定した技術者が調整作業を担っているそうです。ピアノ本体や細かな部品ひとつひとつの状態に応じて熟練の職人が精密に全て手作業で整える…。徹底的なこだわりようです。ここまでこだわって作られたピアノからはきっと言葉にならないほど素敵な音が奏でられるんでしょうね。

そんなヤマハのこだわりと技術が詰まったグランドピアノ、「C3X espressivo」の新モデルと小型モデルの「C2X espressivo」の値段はC3Xが4,290,000 円(税込)、C2Xが3,630,000 円(税込)です。

 

出典

ニュースイッチ(2026年01月02日付 2026年3月12日閲覧)

日本経済新聞 ウェブサイト版(2025年12月15日付 2026年3月12日閲覧)

ヤマハ公式ホームページ(2026年3月12日閲覧)

これぞ日本のモノづくり!大手文房具メーカーが開発したボールペンがすごそう

私たちが普段何気なく使っている筆記用具。最近は手書きをすることも減ってしまいましたが、まだまだ手書きの需要は残っています。そんなデジタル世代真っ只中のこの時代に日本の技術を詰め込んだというとんでもなさそうなボールペンが発売されました!今日はそれをご紹介します。

文房具メーカーゼブラの新商品

そのボールペンを発売したのは、皆さんご存じ大手文房具メーカー、ゼブラ。今回ゼブラは国産ボールペンブランドの「THE ZEBRA(ザ ゼブラ)」の立ち上げを発表し、その製品の第一弾として油性ボールペン「HAMON(ハモン)」を3月4日に発売しました。同社が培った技術を結集し、国産高価格帯ボールペンとして地位確立を目指すとのことです。消費税込みの価格は5万9400円です。

 

日本の、ゼブラの技術を結集したボールペン

この「HAMON(ハモン)」、使われている技術がとにかくすごいんです。ボディ(本体軸)は日本の最新の金属加工技術を駆使したオール削り出しのアルミ軸だそうです。本体の上部には波紋の造形があり、こちらは1本あたり1時間以上かけて切削しているそうです。さらに、電解質溶液中にアルミニウムを浸し、膜を作る「アルマイト加工」と対象の表面に研磨材やメディアと呼ばれる粒子を衝突させて、切削、クリーニング、磨き、改質などを行う「ブラスト処理」を行い耐久性を高め、始めから滑らかな書き心地を実現したそうです。

 

組み立ては手作業、そして保証も凄かった。

「HAMON(ハモン)」のすごさはこれだけではありません。中芯の組み立てはなんと手作業だそうで、さらにその作業ができるのは社内で技術を認定された従業員3名というのだから驚きです。

さらに凄いのが、修理保証。ボールペンに修理保証がついている事自体規格外ですが、その期間がとにかく長いのです。その長さ、なんと驚異の『10年保証』!(繰り返しますが、今回話しているのはボールペンの話です。)おまけに今後このブランドから新しい替芯が発売されるごとに、その替芯1本を無償提供するという「プレミアム保証システム」もあり、このブランド、そして製品に対する本気度が見えていますね。

 

「ひとつのモノ、愛着のあるモノを長く使う」という意識

昔から、日本人の中には「もったいない」という精神がありますが、鉛筆やボールペンなどの筆記用具はその最たる例だと僕は思います。修理しようにもできませんし、安いものが沢山あるのが要因の一つだと思います。そんな中、あえてこの「10年保証」のボールペンを作り出した背景にはやはり、「もったいない」、「ひとつのモノ、愛着のあるモノを長く使う」という意識があると思うのです。今回のボールペン、価格は5万9400円と決して安いとは言えない価格ではありますが、その分値段以上の「一生もの」の価値をつけようとする考えに、心を打たれました。

 

出典

・ニュースイッチ 2026年03月02日付(2026年3月5日閲覧)

・日本経済新聞 2026年2月3日付 (2026年3月5日閲覧)