» 複合機能型水処理

複合機能型水処理

複合機能型水処理施設銘板例

ステンレス板 サイズ145×190 厚み0.8  4-φ2.5  黒 半艶


複合機能型水処理とは、水処理において複数の機能や技術を組み合わせて、より高効率・高性能な水処理を実現する方法を指します。従来の単一の処理方式(沈殿、ろ過、活性汚泥法など)では対応が難しい多様な水質汚濁物質や変動に対し、複合的な手法で対応できるのが特徴です。


🔧 主な「複合機能」の構成例:

  1. 物理的処理 + 化学的処理 + 生物的処理

    • 例:スクリーン(ごみ除去)→ 凝集沈殿(SS・濁質除去)→ 活性汚泥法(BOD・COD除去)

  2. 膜処理技術(MF/UF/ROなど)との組み合わせ

    • 超微細ろ過膜や逆浸透膜を活用し、微粒子、細菌、ウイルス、溶解性有機物などを除去。

  3. オゾン処理・紫外線処理との併用

    • 殺菌、脱色、難分解性有機物の分解を促進。

  4. 高度処理との融合

    • 高度凝集剤、吸着剤(活性炭など)、生物活性炭などを使い、においや色、残留栄養塩類を除去。


📈 利点

  • 多様な汚染物質への対応力が高い

  • 処理水の水質が安定しやすい

  • スペース効率・エネルギー効率が改善されることもある

  • 下水再生水や工業用水への高度利用が可能


🏭 主な用途

  • 下水処理場の高度処理

  • 工場排水の再利用処理

  • 災害時の仮設水処理設備

  • 飲料水・超純水の製造前処理

  • 農業用水の浄化


例:複合機能型水処理システムの構成(工場排水向け)

格子スクリーン → 沈砂池 → 凝集沈殿 → 活性汚泥法 → 膜分離(MBR)→ 活性炭吸着 → UV殺菌

このような構成で、SS(浮遊物質)、BOD/COD(有機汚濁物質)、重金属、病原体などを効率的に除去できます。

 

トップページへ