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色彩選別機

色彩選別機のグラフィック銘板例

アクリル板 サイズ800×1000 厚み5.0  12-φ25.5


色彩選別機(しきさいせんべつき)は、主に農産物や工業製品の選別工程に使われる装置で、物体の形状の違いを識別して、不良品や異物を自動で取り除く機械です。英語では「color sorter」や「optical sorter」と呼ばれます。


🌾 色彩選別機の主な用途

以下のような分野で活用されています:

1. 農業・食品業界

  • 米、麦、大豆、とうもろこしなどの穀物

  • コーヒー豆、茶葉、ナッツ、乾燥果実

  • 野菜や果物の加工前選別

2. 工業分野

  • プラスチックのリサイクル(色別分類)

  • 鉱石やガラスの選別


🔍 選別の仕組み

1. 投入・搬送

原料がベルトコンベアや振動フィーダーで均一に搬送されます。

2. 画像認識

高性能なカメラ(可視光・近赤外線など)で、通過する対象物を高速で撮影し、色・形・サイズを識別します。

3. 処理判定

撮影データをもとに、AIや画像処理アルゴリズムが「良品」か「不良品」かを瞬時に判定します。

4. 排出

不良品や異物は、エアジェット(圧縮空気)や機械的アームで弾き飛ばされます。


🧠 使用される技術

  • CCDカメララインセンサ

  • 近赤外線(NIR)センサー:異物や透明な素材の検出に強い

  • AI画像認識(ディープラーニング):熟練者の判断を学習させた精度の高い選別

  • マルチスペクトル/ハイパースペクトルカメラ:より細かい色の違いも認識可能


✅ 色彩選別機のメリット

  • 省人化・自動化:人の目による選別作業の代替

  • 高精度な選別:人間では識別困難な微妙な色の違いも見分けられる

  • スループット向上:大量処理が可能


❌ 注意点・課題

  • 初期投資が高額なことがある

  • 対象物に合わせた調整や学習が必要

  • メンテナンスやセンサの清掃が重要

 

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