色彩選別機
2025年6月2日
色彩選別機のグラフィック銘板例
アクリル板 サイズ800×1000 厚み5.0 12-φ25.5
色彩選別機(しきさいせんべつき)は、主に農産物や工業製品の選別工程に使われる装置で、物体の色や形状の違いを識別して、不良品や異物を自動で取り除く機械です。英語では「color sorter」や「optical sorter」と呼ばれます。
🌾 色彩選別機の主な用途
以下のような分野で活用されています:
1. 農業・食品業界
-
米、麦、大豆、とうもろこしなどの穀物
-
コーヒー豆、茶葉、ナッツ、乾燥果実
-
野菜や果物の加工前選別
2. 工業分野
-
プラスチックのリサイクル(色別分類)
-
鉱石やガラスの選別
🔍 選別の仕組み
1. 投入・搬送
原料がベルトコンベアや振動フィーダーで均一に搬送されます。
2. 画像認識
高性能なカメラ(可視光・近赤外線など)で、通過する対象物を高速で撮影し、色・形・サイズを識別します。
3. 処理判定
撮影データをもとに、AIや画像処理アルゴリズムが「良品」か「不良品」かを瞬時に判定します。
4. 排出
不良品や異物は、エアジェット(圧縮空気)や機械的アームで弾き飛ばされます。
🧠 使用される技術
-
CCDカメラやラインセンサ
-
近赤外線(NIR)センサー:異物や透明な素材の検出に強い
-
AI画像認識(ディープラーニング):熟練者の判断を学習させた精度の高い選別
-
マルチスペクトル/ハイパースペクトルカメラ:より細かい色の違いも認識可能
✅ 色彩選別機のメリット
-
省人化・自動化:人の目による選別作業の代替
-
高精度な選別:人間では識別困難な微妙な色の違いも見分けられる
-
スループット向上:大量処理が可能
❌ 注意点・課題
-
初期投資が高額なことがある
-
対象物に合わせた調整や学習が必要
-
メンテナンスやセンサの清掃が重要
<トップページへ> |