振動計測器
2025年5月28日
振動計測器の目盛例
アルミ板 サイズφ37 厚み1.0 1-φ10 両面テープ付
振動計測器(しんどうけいそくき)とは、物体の振動を測定・記録するための装置やセンサの総称です。機械や構造物の状態監視や故障診断、製品の品質管理、地震計測など、幅広い分野で使われています。
🔧 振動計測器の主な種類
名称 | 概要 | 用途例 |
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加速度計(加速度センサ) | 加速度を測定し、振動の大きさや周波数を把握 | 機械の状態監視、車両、家電製品の振動解析 |
速度計(振動速度計) | 物体の振動速度を測定 | 回転機械のバランス評価 |
変位計(振動変位計) | 振動による位置の変化(変位)を測定 | 精密機器や構造物の変形評価 |
レーザー変位計 | レーザー光で非接触で振動変位を測定 | 微小振動や高精度測定が必要な場面 |
地震計(地震動計) | 地面の振動を計測 | 地震観測、建築物の耐震性評価 |
🧪 主な測定パラメータ
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振動加速度(m/s²、G)
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振動速度(mm/s、in/s)
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振動変位(μm、mm)
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周波数(Hz)
🎯 使用目的と応用例
分野 | 応用例 |
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産業機械 | モーター、ポンプ、タービンなどの異常診断、予知保全(CBM) |
自動車 | 振動・騒音(NVH)の評価、安全性や快適性の向上 |
土木建築 | 橋梁やビルの構造健全性評価、耐震診断 |
家電製品 | 洗濯機や冷蔵庫の振動設計、製品評価 |
研究開発 | 材料の共振周波数、ダンピング性能の評価 |
📏 振動測定のステップ(一般的な流れ)
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センサの選定(加速度計か、速度計か、など)
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取り付け(磁石、ねじ止め、接着など)
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測定機器との接続(アナログ信号かデジタル信号か)
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データ取得(FFT解析、時系列データ収録)
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解析・診断(故障予兆の検出、共振点の確認など)
🛠 よく使われるメーカー(参考)
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日本: 小野測器、リオン、横河電機
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海外: Brüel & Kjær(デンマーク)、PCB Piezotronics(米)、Kistler(スイス)
ご希望があれば、以下のような内容も詳しく説明できます:
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FFT解析の仕組み
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特定のセンサの選び方
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LabVIEWやPythonなどによる振動データの処理方法
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実験装置やIoT化(振動のリアルタイム監視)
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