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振動計測器

振動計測器の目盛例

アルミ板 サイズφ37 厚み1.0  1-φ10  両面テープ付


 

振動計測器(しんどうけいそくき)とは、物体の振動を測定・記録するための装置やセンサの総称です。機械や構造物の状態監視や故障診断、製品の品質管理、地震計測など、幅広い分野で使われています。


🔧 振動計測器の主な種類

名称 概要 用途例
加速度計(加速度センサ) 加速度を測定し、振動の大きさや周波数を把握 機械の状態監視、車両、家電製品の振動解析
速度計(振動速度計) 物体の振動速度を測定 回転機械のバランス評価
変位計(振動変位計) 振動による位置の変化(変位)を測定 精密機器や構造物の変形評価
レーザー変位計 レーザー光で非接触で振動変位を測定 微小振動や高精度測定が必要な場面
地震計(地震動計) 地面の振動を計測 地震観測、建築物の耐震性評価

🧪 主な測定パラメータ

  • 振動加速度(m/s²、G)

  • 振動速度(mm/s、in/s)

  • 振動変位(μm、mm)

  • 周波数(Hz)


🎯 使用目的と応用例

分野 応用例
産業機械 モーター、ポンプ、タービンなどの異常診断、予知保全(CBM)
自動車 振動・騒音(NVH)の評価、安全性や快適性の向上
土木建築 橋梁やビルの構造健全性評価、耐震診断
家電製品 洗濯機や冷蔵庫の振動設計、製品評価
研究開発 材料の共振周波数、ダンピング性能の評価

📏 振動測定のステップ(一般的な流れ)

  1. センサの選定(加速度計か、速度計か、など)

  2. 取り付け(磁石、ねじ止め、接着など)

  3. 測定機器との接続(アナログ信号かデジタル信号か)

  4. データ取得(FFT解析、時系列データ収録)

  5. 解析・診断(故障予兆の検出、共振点の確認など)


🛠 よく使われるメーカー(参考)

  • 日本: 小野測器、リオン、横河電機

  • 海外: Brüel & Kjær(デンマーク)、PCB Piezotronics(米)、Kistler(スイス)


ご希望があれば、以下のような内容も詳しく説明できます:

  • FFT解析の仕組み

  • 特定のセンサの選び方

  • LabVIEWやPythonなどによる振動データの処理方法

  • 実験装置やIoT化(振動のリアルタイム監視)

 

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