遠心ブロワの効率
2025年4月21日
ブロワ装置の銘板事例
ステンレス 110×120 厚1.0 4-2.5 黒艶
[遠心ブロワの効率は、入力したエネルギー(主に電気エネルギー)が、どれだけ空気の移送・加圧に有効に使われているかを示す指標です。
【効率の種類】
遠心ブロワには以下のような効率指標があります:
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機械効率(Mechanical Efficiency)
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モーターから羽根車(インペラ)に伝わる力の効率。
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損失要因:ベアリングの摩擦、軸封、ギアロスなど。
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羽根車効率(Impeller Efficiency)
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羽根車が空気を加圧する際のエネルギー変換効率。
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空気の乱れや漏れが影響。
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容積効率(Volumetric Efficiency)
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理論的な体積流量に対して、実際に送れる流量の比率。
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全体効率(Overall Efficiency)
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一般的に「効率」と言ったときはこれ。
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定義:
全体効率=空気の有効出力(風量 × 静圧)電動機の消費電力\text{全体効率} = \frac{\text{空気の有効出力(風量 × 静圧)}}{\text{電動機の消費電力}}
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【効率に影響する要因】
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インペラの設計(径・羽根角・形状)
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回転数(高すぎると摩擦損失↑)
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吸込・吐出の配管抵抗
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空気の密度(温度・湿度・圧力)
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使用点がベスト効率点(BEP)からずれているかどうか
【効率向上のポイント】
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運転点を**BEP(Best Efficiency Point)**に合わせる。
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適切なインペラ径・羽根角の選定。
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配管設計の最適化(急激な曲がり・絞りを避ける)。
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定期的なメンテナンスで摩耗や汚れを防ぐ。
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