銘板プレート アクリル
2025年6月19日
アクリル製の銘板プレートには以下のような特長があります:
🔷 主な特長
特長 | 説明 |
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軽量 | 金属に比べて非常に軽く、取り付けが簡単です。 |
高い透明性 | ガラスのような透明度があり、見た目が美しいです(特に裏彫り加工に適しています)。 |
加工が容易 | 切断、穴あけ、彫刻、印刷などがしやすい素材です。レーザー加工やNC彫刻に適しています。 |
耐候性 | 紫外線や風雨にある程度強く、屋外での使用も可能です(ただし長期使用には黄ばみの可能性も)。 |
耐衝撃性 | ガラスよりも割れにくく、安全性が高いです。 |
カラーバリエーションが豊富 | 透明、乳白、黒、赤、青など色の種類が多く、視認性を考慮した選定ができます。 |
コストパフォーマンスが高い | 金属に比べて価格が安価で、予算を抑えたい場面に適しています。 |
🔧 用途例
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制御盤や配電盤の名板
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機械や装置の操作パネル表示
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案内表示板(室名札やフロア案内など)
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デザイン性のあるインテリアプレート
⚠ 注意点
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長期間屋外にさらされると 退色 や 黄変 の恐れあり(屋外用はUVカット処理が推奨)
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高温環境では変形の可能性(熱に弱い素材です)
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表面が比較的柔らかく、傷がつきやすい
主要材質別 ― 銘板プレート比較表
項目 | アクリル樹脂 (PMMA) | アルミニウム 5052 | ステンレス鋼 SUS304 |
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比重 (g/cm³) | 1.18 ± 0.01 | 2.70 | 7.93 |
同厚みの重量感* | 約 1/8 | 約 1/3 | 1 (基準) |
連続使用温度目安 | ‑40 ~ 80 °C | ‑200 ~ 150 °C | ‑200 ~ 870 °C |
UV/耐候性 | ○(5‑10 年) UV グレードで◎ |
○(アルマイトで◎) | ◎ |
耐食性 | ○(黄変注意) | ○(海水環境でも良) | ◎(塩水・薬品に強) |
表面硬度/耐傷 | △(HRM 93‑105) | ○(HRB ≈ 60) | ◎(HRB 70‑90) |
加工性(切断・彫刻) | ◎ レーザー/裏彫刻 | ◎ NC・打刻 | △ 高硬度ゆえ加工コスト増 |
電気絶縁性 | ◎ | △ | × |
相対コスト | ★ | ★★ | ★★★ |
典型板厚 | 2–5 mm | 0.5–2 mm | 0.5–2 mm |
主な仕上げ | 裏彫刻+塗装、UV印刷 | シルク印刷、 アルマイト、エッチング |
エッチング、 レーザーマーキング |
代表用途 | 制御盤・室名札 | 屋外装置銘板・タグ | 高温部、食品機器銘板 |
同厚みの重量感:冷間圧延鋼板(SPCC)を 1 とした相対値
相対コスト:★が少ないほど安価(国内標準価格帯のおおよそ)
使い分けのヒント
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軽量&低コスト重視 → アクリル
室内サインや操作パネルで「軽く・カラフル・短納期」を実現。UV 安定グレードを選ぶと屋外でも 5‑10 年程度は黄変しにくくなります。 -
汎用・屋外兼用 → アルミ 5052
腐食に強く、適度な硬さで加工も簡単。アルマイト処理を合わせれば色付き表示も高耐候で維持できます。 -
耐熱・衛生環境 → SUS304
300 °C 以上や洗剤・薬品のかかる装置周辺、食品設備ではステンレス一択。硬いぶん彫刻コストは上がるものの、長寿命でランニングコスト低減。
主な参考値の出典
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アクリル密度・耐熱 turn6search0 / UV 黄変 30 年保証 turn2search5
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アルミ密度 turn0search10 / 連続温度上限 (機械的) 190 °C turn1search4
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SUS304 密度 turn0search2 / 耐熱 870 °C turn0search11
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ロックウェル硬度:アクリル turn3search7 / アルミ turn3search1 / SUS304 turn3search9
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5052 の耐塩水腐食 turn4search0
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