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銘板プレート アクリル

アクリル製の銘板プレートには以下のような特長があります:


🔷 主な特長

特長 説明
軽量 金属に比べて非常に軽く、取り付けが簡単です。
高い透明性 ガラスのような透明度があり、見た目が美しいです(特に裏彫り加工に適しています)。
加工が容易 切断、穴あけ、彫刻、印刷などがしやすい素材です。レーザー加工やNC彫刻に適しています。
耐候性 紫外線や風雨にある程度強く、屋外での使用も可能です(ただし長期使用には黄ばみの可能性も)。
耐衝撃性 ガラスよりも割れにくく、安全性が高いです。
カラーバリエーションが豊富 透明、乳白、黒、赤、青など色の種類が多く、視認性を考慮した選定ができます。
コストパフォーマンスが高い 金属に比べて価格が安価で、予算を抑えたい場面に適しています。

🔧 用途例

  • 制御盤や配電盤の名板

  • 機械や装置の操作パネル表示

  • 案内表示板(室名札やフロア案内など)

  • デザイン性のあるインテリアプレート


⚠ 注意点

  • 長期間屋外にさらされると 退色黄変 の恐れあり(屋外用はUVカット処理が推奨)

  • 高温環境では変形の可能性(熱に弱い素材です)

  • 表面が比較的柔らかく、傷がつきやすい



主要材質別 ― 銘板プレート比較表

項目 アクリル樹脂 (PMMA) アルミニウム 5052 ステンレス鋼 SUS304
比重 (g/cm³) 1.18 ± 0.01 2.70 7.93
同厚みの重量感* 約 1/8 約 1/3 1 (基準)
連続使用温度目安 ‑40 ~ 80 °C ‑200 ~ 150 °C ‑200 ~ 870 °C
UV/耐候性 ○(5‑10 年)
UV グレードで◎
○(アルマイトで◎)
耐食性 ○(黄変注意) ○(海水環境でも良) ◎(塩水・薬品に強)
表面硬度/耐傷 △(HRM 93‑105) ○(HRB ≈ 60) ◎(HRB 70‑90)
加工性(切断・彫刻) ◎ レーザー/裏彫刻 ◎ NC・打刻 △ 高硬度ゆえ加工コスト増
電気絶縁性 ×
相対コスト ★★ ★★★
典型板厚 2–5 mm 0.5–2 mm 0.5–2 mm
主な仕上げ 裏彫刻+塗装、UV印刷 シルク印刷、
アルマイト、エッチング
エッチング、
レーザーマーキング
代表用途 制御盤・室名札 屋外装置銘板・タグ 高温部、食品機器銘板

同厚みの重量感:冷間圧延鋼板(SPCC)を 1 とした相対値
相対コスト:★が少ないほど安価(国内標準価格帯のおおよそ)


使い分けのヒント

  • 軽量&低コスト重視 → アクリル
    室内サインや操作パネルで「軽く・カラフル・短納期」を実現。UV 安定グレードを選ぶと屋外でも 5‑10 年程度は黄変しにくくなります。

  • 汎用・屋外兼用 → アルミ 5052
    腐食に強く、適度な硬さで加工も簡単。アルマイト処理を合わせれば色付き表示も高耐候で維持できます。

  • 耐熱・衛生環境 → SUS304
    300 °C 以上や洗剤・薬品のかかる装置周辺、食品設備ではステンレス一択。硬いぶん彫刻コストは上がるものの、長寿命でランニングコスト低減。


主な参考値の出典
  • アクリル密度・耐熱 turn6search0 / UV 黄変 30 年保証 turn2search5

  • アルミ密度 turn0search10 / 連続温度上限 (機械的) 190 °C turn1search4

  • SUS304 密度 turn0search2 / 耐熱 870 °C turn0search11

  • ロックウェル硬度:アクリル turn3search7 / アルミ turn3search1 / SUS304 turn3search9

  • 5052 の耐塩水腐食 turn4search0

 

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