脱硫装置のシール銘板例
2025年9月16日
<例>シール銘板
銀マット100×160mm 黒文字 50%ツヤ消
脱硫装置について
石油やガス工業の原料に含まれている、あらゆる健康上の問題のある有害作用を持つ硫黄分を除去する装置。石油類に含まれる硫黄には遊離硫黄、硫化水素、メルカプタン、二硫化アルキル、各種の環状硫黄化合物などがある。大気汚染物質として知られる硫黄酸化物; 環境対策として欠かせない脱硫装置。
主に火力発電所や製鉄所などで使われ、大気汚染の原因となる「硫黄酸化物(SOx)」を除去するための設備です。
脱硫装置
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燃料(石炭、石油、重油など)を燃焼すると硫黄分が酸化し、SO₂(二酸化硫黄)となって排ガスに含まれます。
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これが酸性雨や大気汚染の原因となるため、排ガス中からSO₂を除去する必要があります。
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その役割を担うのが「脱硫装置(Flue Gas Desulfurization, FGD)」です。
主な方式
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湿式石灰石-石膏法(最も普及)
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排ガスを石灰石スラリー(CaCO₃水溶液)に接触させ、SO₂を吸収。
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反応により生成する副産物は「石膏(CaSO₄・2H₂O)」で、建材などに利用可能。
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利点:除去効率が高い(90%以上)、副産物を有効利用できる。
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乾式/半乾式法
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石灰や消石灰粉末を直接吹き込む方法。
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装置がコンパクトで水処理設備不要だが、除去効率は湿式に比べ低い。
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海水吸収法
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沿岸火力発電所で用いられる方式。
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海水を吸収液として利用し、自然のアルカリ度でSO₂を中和。
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構成要素の例
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吸収塔(スクラバー):SO₂を吸収液と接触させる部分。
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ポンプ・スラリー循環系統:石灰石スラリーを塔内に噴霧し、循環利用。
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副産物処理設備:石膏を回収・脱水する。
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送風機や煙突:処理後の清浄ガスを排出。
特徴と課題
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SO₂除去効率が高い → 環境規制対応に有効。
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石膏副産物の市場価値により経済性が変動。
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大規模設備では建設コストや運転維持費が大きい。
発電所
脱硫装置
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