ハッチング
2014年2月5日

指定書体やロゴ、マークの彫刻はハッチング技法で彫り込みます。
◆ハッチングは、一定の面を斜線で埋める技法です。絵画、図案を描くに視覚的な効果を出す方法です。
◆線を引いて質感や空間を表現するために利用します。
◆全て線で表現する製図やCADの作図において、ベタ色を表現したい場合は細かい数本のハッチングを作成します。
◆一本の針で彫り込む彫刻においても、ベタ色として表現したい場合は細かい数本のハッチングデータで彫りこみます。
◆ロゴ、マーク、指定書体などの彫刻は、輪郭アウトラインを彫刻し文字中の部分はハッチングで仕上げます。
◆文字彫刻では、ハッチング沿いに彫り込みます。
◆ カッターパス 彫り込まれて文字

<ロゴ・マークの彫刻>
①紙図にロゴ・マークを描く。
②スキャナーで読み込みデジタルかする。
③読み込みされたデータから2次元CADでアウトラインとハッチングデータ作成。
④2次元CADで作成したデータから彫刻加工用データ作成。
⑤加工データからNC機械でアウトラインを彫り込む。
⑥アウトラインのなかをハッチング加工で彫り込む。
⑦彫り込まれた部分にラッカー充填、ロゴ・マークの銘板完成。
<彫刻工程>
2D-CADを利用して
アウトラインを引く
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アウトラインの中に
ハッチングデータ作成
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CAMデータ変換
彫刻機で彫り込み
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文字の彫刻完成
ロゴ・指定文字等
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CADのハッチングについて
CAD製図でのハッチングは、図面内の特定の領域を視覚的に区別するために使用される、線やパターンで埋める機能のことです。ハッチングは、材料の種類、切断面の状態、仕上げの質感などを示すために広く利用されます。以下に、CAD製図でのハッチングについての基本的な情報を整理します。
1. ハッチングの目的
・素材や部品の識別: 図面上で異なる素材や部分を区別する。
・断面表示: 部品の内部構造や断面の状態を表現する。
・視覚的な明確化: 複雑な図面で異なる領域を強調する。
2. ハッチングの種類
・単一線パターン: 線の間隔や角度を調整可能。
・クロスハッチング: 交差する線を使用し、濃い目のパターンを作成。
・カスタムパターン: 木目、コンクリート、金属などを表現するための特殊パターン。
・グラデーション: 一部のCADソフトでは、濃淡を使ったグラデーション表現も可能。
3. ハッチングの設定項目
・パターン: 標準的なパターン(例: ANSI、ISO)やカスタムパターンを選択。
・角度: ハッチングの傾きを設定。
・間隔: 線の間隔を調整して密度を変更。
・スケール: 図面のサイズに応じたハッチングのスケールを調整。
・境界: ハッチングの適用範囲を定義する。
4. CADソフトごとの操作の例
・AutoCAD:
HATCHコマンドを使用。
ハッチングを適用する領域を選択。
パターンやスケールを調整して確定。
・Fusion 360やSOLIDWORKS:
スケッチ内で断面のハッチングを適用。
断面図の生成時に自動で適用される場合もある。
・RevitやARCHICAD:
建築図面向けの素材情報(壁や床材)に基づく自動ハッチング。