脱硫装置のシール銘板例
<例>シール銘板

銀マット100×160mm 黒文字 50%ツヤ消
脱硫装置について

石油やガス工業の原料に含まれている、あらゆる健康上の問題のある有害作用を持つ硫黄分を除去する装置。石油類に含まれる硫黄には遊離硫黄、硫化水素、メルカプタン、二硫化アルキル、各種の環状硫黄化合物などがある。大気汚染物質として知られる硫黄酸化物; 環境対策として欠かせない脱硫装置。
主に火力発電所や製鉄所などで使われ、大気汚染の原因となる「硫黄酸化物(SOx)」を除去するための設備です。
脱硫装置
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燃料(石炭、石油、重油など)を燃焼すると硫黄分が酸化し、SO₂(二酸化硫黄)となって排ガスに含まれます。
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これが酸性雨や大気汚染の原因となるため、排ガス中からSO₂を除去する必要があります。
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その役割を担うのが「脱硫装置(Flue Gas Desulfurization, FGD)」です。
主な方式
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湿式石灰石-石膏法(最も普及)
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排ガスを石灰石スラリー(CaCO₃水溶液)に接触させ、SO₂を吸収。
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反応により生成する副産物は「石膏(CaSO₄・2H₂O)」で、建材などに利用可能。
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利点:除去効率が高い(90%以上)、副産物を有効利用できる。
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乾式/半乾式法
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海水吸収法
構成要素の例
特徴と課題
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SO₂除去効率が高い → 環境規制対応に有効。
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石膏副産物の市場価値により経済性が変動。
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大規模設備では建設コストや運転維持費が大きい。
発電所

脱硫装置

抽気逆止弁のバルブ銘板
抽気逆止弁のバルブ銘板例

アルミ0.8mm 35×80mm 2-Φ3.5 4-R2 黒文字 艶メラミン シート有
抽気逆止弁について
蒸気の持つ熱エネルギーを複数の羽根からなる回転体羽根車に回転エネルギーに変換する真空引きの抽気ラインに用いられる。強制的に開口部を閉鎖させる機構を有するスイング逆止弁。高温高圧ガスから、回転の動力を取り出す高圧タービンの蒸気排気逆止弁は、蒸気タービンの再加熱および冷却セクションに取り付けられる。

基本的な役割
抽気逆止弁は、蒸気タービンの抽気ラインに設置される逆止弁(チェックバルブ)です。主な目的は以下の通りです。
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逆流防止:蒸気がタービンからボイラや抽気ラインに逆流するのを防ぐ。
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タービン保護:タービン停止時や負荷変動時に、外部からの圧力逆流でタービンが損傷するのを防止。
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システム安定化:抽気圧力の変動によって給水加熱器や周辺機器へ悪影響が及ばないようにする。
使用される場所
構造・特徴
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スプリング式チェックバルブやパイロット操作式が多い
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蒸気条件に耐えるため、**高温高圧用材料(Cr-Mo鋼やステンレス鋼)**を使用
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バルブディスクのシール性が高く、わずかなリークでも問題になるため精密な構造が必要
トラブルと対策
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リーク発生:シート摩耗や異物噛み込みで逆流が起きる → 定期点検・研磨
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バルブの固着:長期間開閉動作がないと作動不良を起こす → 定期的な作動試験
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振動・チャタリング:圧力差が小さい場合に発生 → ダンパーやスプリング調整
関連規格・安全性

勝手反対目盛銘板
機械の勝手違い目盛、ステンレス銘板事例
元の図に勝手違いの図形(略図)で、寸法や加工指示の目盛板製作
3次元CADで作図⇒Gコード変換⇒精度0.001mmのNC彫刻機で製作

「勝手違い」と「対称品」は製図において重要な概念、それぞれの意味や製図での表記方法。
1. 勝手違い
勝手違いとは、設計上、左右や上下の位置関係が逆になる部品や製品のことを指します。例えば、右手用の製品を基にした左手用の製品が「勝手違い」に該当します。製図では以下のように表記されます:
・右勝手または左勝手という注記を追加。
・必要に応じて、図面に記載する方向を逆転させた形で作図。
勝手違い製品を表す工夫:
・中央線を基準にして反転の指示を書く。
・補足説明として、「本図は右勝手の製品を基にし、左勝手を製作」と記載。

2. 対称品
対称品は、製品の形状が左右対称や上下対称のものを指します。この場合、片側だけを描いて「対称記号」を用いることで作図を省略します。
製図での記号や方法:
・中心線(センターライン)を基準線として描く。
・対称を表す記号(通常「S」または「SYMM」など)を図面に追加。
・詳細を記載する場合、「対称性に基づき反対側を省略」と注記。

製図での共通注意点:
・対称品と勝手違い品の違いを明確にするため、製図内の注記や表記方法を統一することが重要です。
・製品が対称性を持つ場合でも、勝手違いとして特別な方向性が必要であれば明確に指示を記載。
HPAC系統銘板
原子炉隔離時冷却系(RCIC)を設置銘板の例

ステンレス2mm厚 65×125 2ー3mm孔 4ー1R取り
高圧代替注水系(HPAC)交流電源が喪失した場合に備えて、原子炉圧力容器
内に注水する装置に関連する銘板
<参考>

発電所の原子炉は、主に原子力発電所で使用されるエネルギー源です。核分裂反応を利用して熱を生成し、その熱で水を蒸気に変えてタービンを回し、電気を生み出します。以下は、原子炉の基本的な構造と機能についての概要です:
原子炉の構造
1.燃料棒
・ウランやプルトニウムなどの核燃料が用いられる。
・核分裂反応によってエネルギーが放出される。
2.制御棒
・中性子を吸収することで、核分裂反応を制御する。
・主にホウ素やカドミウムが使用される。
3.冷却材
・原子炉内の熱を運び出す役割を果たす。
・水、重水、ナトリウム、またはガスが使用される。
4.圧力容器
・原子炉の中心部分を囲む構造で、放射性物質を外部に漏らさないように設計されている。
5.蒸気発生器
・原子炉からの熱を利用して水を蒸気に変える装置。
・蒸気はタービンを回して発電に使用される。
6.格納容器
・原子炉全体を包み込むシールドで、放射線や放射性物質の外部漏出を防ぐ。

原子炉の種類
1.軽水炉 (PWR/BWR)
・一般的な商業原子炉で、冷却材や減速材として軽水を使用。
・PWR(加圧水型炉)とBWR(沸騰水型炉)の2種類がある。
2.重水炉 (CANDU)
・重水を減速材・冷却材に使用。
・燃料として天然ウランが利用可能。
3.高速増殖炉
・核燃料を効率的に利用し、プルトニウムを生成する能力を持つ。
4.高温ガス冷却炉 (HTGR)
・高温を得られる原子炉で、水素製造などの用途も視野に入れている。

安全対策
・緊急冷却装置:冷却材が失われた場合に核燃料を冷却するためのシステム。
・多重防護:物理的なバリアと安全装置を何層にも設ける。
・フィルターベントシステム:非常時に放射性物質を減少させながら排出する仕組み。
アクリル板の耐久性
アクリル板は、耐久性に優れた材料であり、正しい取り扱いと保管を行っていきます。ただし、アクリル板の耐久性には限界がありますので、以下の点に注意してください。
◆紫外線の耐性: アクリルはに対して非常に耐候性があり、屋外での使用に向いています。しかし、長時間の長時間日光にさらされると、徐々に劣化し、黄変する可能性があります。
◆耐久性: 衝撃アクリル板はガラスよりも衝撃に強いとされていますが、長時間耐える力が耐えると割れることがあります。
◆耐久性: アクリル板は、寒さや暑さにも耐えられますが、とんでもない温度変化が見られると劣化が早まることがあります。
◆耐薬品性: アクリルは一部の化学薬品に対して弱い、特にアルコールやアルカリ性の物質がアクリル板の表面を侵すことがあります。 掃除や保管の際には、アクリル板に適した清掃材料や保管環境を選んでください。
◆摩擦による傷: アクリル板は比較的柔らかいため、硬い物体との摩擦によって表面に傷がつきやすいです。
これらの点を考慮し、アクリル板を適切に行うことで、万一使用することができます。 定期メンテナンスや適切な清掃を行うことで、耐久性をさらに延ばすことができます。
<アクリル板の耐久性イメージ>

<アクリル板の耐候性イメージ>

防災設備用
警報区域図・消火設備図など防災設備のグラフィック銘板

<例>ステンレス板エッチング方式 350㎜×300㎜×2.0㎜
(さらに…)
アクリル銘板 規格
アクリル銘板の規格について、一般的に使われる基準や仕様をご紹介します。アクリル銘板は、主に表示板や案内板、機械銘板、安全標識などに使われます。規格は厳密にJISなどで定められていない場合も多く、業界や用途ごとに標準的な仕様があります。

🔧 一般的なアクリル銘板の規格
板材の規格(アクリル板そのもの)
材質:アクリル樹脂
・透明度:高い(透明、乳白、カラーあり)

厚さ(t)
・1mm / 2mm / 3mm / 5mm / 8mm / 10mm など
・一般的な銘板では 2〜5mm がよく使われます

サイズ:
・規格板サイズ:910mm × 1820mm、1000mm × 2000mmなど
・加工品の場合、必要サイズに切断される

🛠 加工仕様の例
印字方式:
・彫刻(裏彫り or 表彫り)

・UVインクジェット印刷(カラー・モノクロ)

・カッティングシート

仕上げ:
・角R加工(例:R3、R5)

・面取り(バリ取り)

・穴あけ加工(取付穴:M3〜M6など)

・両面テープ 加工

📏 一般的な銘板のサイズ(例)
用途 |
サイズ(mm)例 |
機械銘板 |
50×25、100×50、150×100 |
注意喚起表示 |
200×100、300×150 |
案内プレート |
300×100、400×200 |

🧯 耐候性・使用環境
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室内:基本的に問題なし
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屋外:耐候グレード(耐UV仕様)のアクリル推奨
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耐熱温度:70〜90℃程度(長期使用)

📘関連規格(参考)

✅ まとめ
アクリル銘板の「規格」は、JIS等で厳密に決まっているわけではなく、実務的には以下を押さえるのがポイントです:
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板厚(2〜5mmが主流)
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表示方法(印刷、彫刻)
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使用環境(屋内外、耐候性)
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サイズ・取り付け方法(穴あけ、両面テープなど)
制御盤銘板例

表示銘板例

グラフィック銘板例
