タグ銘板について

タグは荷札、ラベル等の意味があり、銘板としては、使用用途により各種類があります。バルブに取り付けるバルブタグ銘板、電機器にで使用する電気タグ銘板、制御装置用タグ銘板。材質は、アクリル、アルミ、ステンレスがあり、彫刻やエッチング、印刷等で製作します。
主な用途
① 設備識別
👉 例:P-101A、V-204、MTR-03
② 保全管理
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点検対象の特定
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CMMS(保全管理システム)との連携
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QR / DataMatrix による履歴管理
③ 安全管理
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誤操作防止
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ロックアウト対象識別
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危険エリア機器識別
表示内容の例
タグ銘板は「仕様銘板」と違い、識別情報に特化します。
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管理番号
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機器記号
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系統名
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流体名
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方向矢印
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QRコード / バーコード
材質
工業用途では環境耐性が重要です。
| 材質 |
特徴 |
使用環境 |
| ステンレス(SUS304/316) |
耐食・耐熱・屋外可 |
プラント・配管 |
| アルミ |
軽量・安価 |
屋内設備 |
| 真鍮 |
高級感・刻印向き |
計装機器 |
| 樹脂(アクリル・ABS) |
絶縁・低コスト |
電装盤内 |
※ 化学プラント → SUS316 + 深彫刻 が多い
表示方式
① 刻印(打刻)
② エッチング
③ レーザーマーキング
④ インクジェット / シルク
取付方法
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ワイヤー
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チェーン
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結束バンド
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リベット固定
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ボルト止め
👉 配管タグ → ワイヤー固定が主流
タグ銘板と機械銘板の違い
| 項目 |
タグ銘板 |
機械銘板 |
| 目的 |
識別・管理 |
仕様・定格表示 |
| サイズ |
小型 |
中〜大型 |
| 表示内容 |
番号中心 |
電圧・出力・製造者 |
| 取付位置 |
配管・バルブ・ケーブル |
機械本体 |
規格・管理との関係
タグ銘板は直接法規対象ではないことが多いですが、
次の管理と強く連動します。
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ISO 55000(アセット管理)
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保全管理台帳
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LOTO(ロックアウト・タグアウト)
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P&ID 機器番号との紐付け
👉 P&ID番号とタグ番号の一致が重要
DX・スマート保全との統合
最近は:
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QRタグ → 点検履歴表示
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RFIDタグ → 非接触識別
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デジタルツイン連携
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3DプラントモデルとのID一致
という流れになっています。
(あなたがよく扱う 3Dスキャン設備管理 と非常に相性が良い領域です)
設計・製作時の注意点(実務)
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文字高さ:最低 3〜5 mm(現場視認性)
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板厚:0.5〜1.5 mm
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角R処理(手袋作業対応)
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ワイヤー穴径:φ3〜5 mm
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腐食代を考慮した材質選定
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可読方向の統一(配管流れ方向)
「
銘板と看板の違い
銘板は、アクリルや金属に銘を彫り込んだ板、必要な事項を容易に消えない方法で表示したものと定義されています。
主に機械設備や電気機器等に利用します。
看板は、企業や個人が、宣伝や広告のために使います。屋外広告物法という法律に基づいて規定されています。
看板を設置すると税金がかかる場合もあります。
銘板、看板、どちらも文字や写真、イラストを使って掲示する目的ですが、それぞれの専門業者で製作されます。

<銘板>
| アクリル彫刻銘板 |
アルミエッチング銘板 |
ステンレス エッチング銘板 |
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<看板>
| 壁面看板(ファサードサイン) |
突き出し看板(袖看板) |
自立看板(ポールサイン) |
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製作方法の違い
<銘板>
・金属の表面を薬品で溶かすエッチング方法
・アクリル板の表面に彫刻機のカッターで彫り込む方法
・アクリル板の表面にレーザー加工機で彫り込む方法
・インクジェット印刷方法
| エッチング方法,文字やロゴのパターン形成 |
アクリル板彫刻,凹文字・凹模様を機械加工 |
インクジェット印刷方法,インクを微粒子で吐出 |
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<看板>
・ラッカやペイントで手書きで書く方法
・カッテング機械を使用して切抜き貼り付ける方法
・糸鋸でプラスチック板などで切り抜き貼る方法
・ネオン管などの電飾看板
| 手書きで書く方法,平刷毛・面相筆文字直接描く |
縁取り・影付け(立体表現),品質は職人技能依存 |
カッティングプロッタシ-ト切抜,交換,修正容易 |
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機械指令

EU 機械指令 Annex I と 整合規格 EN 60204-1 に基づく、装置(銘板)への記載要求を、実務で使いやすい形で整理します。
① 機械指令(2006/42/EC)Annex I における銘板要求
※ Annex I「Essential Health and Safety Requirements(EHSR)」
→ 法的に必須(CEマーキングの前提条件)
🔹 Annex I 1.7.3「Marking of machinery」
機械本体に恒久的に表示しなければならない事項
| 項目 |
内容 |
| 製造者名 |
メーカー名、または正規代理人名 |
| 住所 |
製造者またはEU代理人の完全な住所 |
| CEマーク |
視認性・耐久性のあるCE表示 |
| 機械名称 |
一般名称(機械の種類) |
| 型式 |
Type / Model |
| 製造番号 |
Serial number |
| 製造年 |
製造が完了した年(※出荷年ではない) |
📌 ポイント
② Annex I 1.7.4(取扱説明書との関係)
銘板とは別ですが、以下は銘板情報と整合必須
👉 銘板とマニュアルで食い違うとNG
③ 整合規格 EN 60204-1(機械の電気装置)での銘板要求
※ 電気的観点からの補足・拡張要求
※ 機械指令 Annex I を「満たしたと推定」される条件
🔹 EN 60204-1:2018 主な該当条項
🔹 電気的銘板・表示に求められる事項
| 項目 |
内容 |
| 定格電圧 |
例:400 V |
| 相数 |
例:3~ |
| 周波数 |
例:50 Hz |
| 定格電流 |
A |
| 定格消費電力 |
kW / kVA(必要な場合) |
| 短絡耐量 |
Icc(要求される場合) |
| 電源方式 |
TN / TT / IT 系 |
| 制御電圧 |
例:24 V DC |
| 保護接地記号 |
⏚(IEC 60417) |
📌 重要
④ Annex I と EN 60204-1 の関係整理(超重要)
| 観点 |
Annex I |
EN 60204-1 |
| 法的拘束力 |
あり(必須) |
なし(整合規格) |
| 対象 |
機械全体 |
電気装置 |
| 銘板情報 |
製造者・識別 |
電気定格 |
| CE適合 |
必須 |
Annex I適合を「推定」 |
👉 実務では
Annex I を満たしつつ、
EN 60204-1 の銘板項目を「追加記載」する
→ これが一番安全
⑤よくあるNG例(監査で突かれる)
❌ 製造年が「出荷年」
❌ 電圧表記が曖昧(例:380–420V のみ)
❌ 銘板とDoC・マニュアルで型式不一致
❌ CEマークがラベルで簡単に剥がれる
❌ 制御盤だけに銘板、機械本体に何もない
機械制御盤の銘板

機械制御盤は、機械設備を設計者、作業者、オペレータ等の思った通りに動かすための電気制御装置。
(さらに…)
流量計設備の銘板例
ステンレスエッチング銘板例

厚み サイズ60×80 厚み1 1-5mmビス孔 2-3R
測定場所表示のプレート
【流量計】
物質が示す状態の液体・気体・蒸気・粉粒体、混合状態が、河川、運河、用水路、排水路などを速度・加速度の単位を 時間あたりに流れる量を測定する計測器です。アナログ計は電源が必要、針で数値を指し示す。デジタル計は電源が必要で数値を数字で表示する。
<測定目的や流体の種類・状態、測定場所などの測定条件に応じて様々な測定方式>
・管内の液体中に超音波を伝搬させ、その伝搬時間の差から流量を計測する超音波式流量計
・流体の流れる力で回転させて、回転数により流量を測定する羽根車式流量計
・圧力差から速度を計算し、配管内径の情報から体積流量を算出する差圧式流量計
・管の中を流れるとき、流量の増減により内部のフロート(浮子)が上下する浮き子式流量計
・熱伝達や加熱流 体の移動を利用し、流量変化を温度変化の形で感知する熱式流量計
・一定の周波数のチューブによる入口出口の電圧出力の位相の変化で測るコリオリ式流量計
・障害物の後方に生じる渦の発生周期が、流量によって変わることを利用したカルマン渦式流量計
| 流量計,物質示す状態 |
超音波式流量計, |
羽根車式流量計, |
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| 差圧式流量計, |
浮き子式流量計, |
熱式流量計,加熱流体移動 |
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| コリオリ式流量計, |
カルマン渦式流量計, |
水流量計,ダム設備 |
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 |
 |
缶水循環ポンプ装置用
<例>アルミエッチング銘板

アルミ0.8mm 35×80 2-Φ3.5 4-R2 黒 艶メラミン シート有
【缶水循環ポンプ】
火力発電所のボイラなどの高圧・高温のボイラ循環ポンプとして利用、ボイラ水を強制的に循環させるボイラ沸点にあるときの熱湯の飽和熱水を循環するために使用するポンプ.吸込み圧力が高く,水温が高いことが特徴火炉外部に設置された降水管内の水の密度差から生じる循環力を利用してボイラ水を循環させながら蒸気を得る。

<ボイラ循環ポンプ>
ボイラ内の水や熱媒を循環させるために使用される装置で、ボイラシステムの効率的な運転を支える重要なコンポーネントです。
役割と用途
1.熱伝達の促進:
・ボイラで発生した熱を効率的にシステム全体に伝える。
・水や熱媒を連続的に循環させ、熱交換器や放熱部(ラジエーターなど)に均等に熱を供給。
2.温度の均一化:
・ボイラ内部での温度分布を均一化し、局所的な過熱や低温部分を防ぐ。
・システム内の圧力変動を抑える役割もある。
3.スケールや腐食の防止:
・流れを維持することで、水が滞留するのを防ぎ、スケール(沈殿物)や腐食のリスクを軽減。

種類
1.自然循環:
・熱対流現象を利用して自然に水を循環させる方式。
・ポンプを使用しないため、シンプルでメンテナンスが少ない。
・主に小型ボイラや低圧システムで使用。
2.強制循環:
・ポンプを使用して水を循環させる方式。
・高圧・高温のボイラや大型施設に適している。
・循環速度を制御しやすく、効率が良い。
構造と動作原理
1.構造:
・インペラ(羽根車): 水を動かすための主要部品。
・ケーシング: 水流を誘導するための外装部。
・モーター: ポンプを駆動するための動力源。
・軸シール: モーター部分を水から保護。
2.動作原理:
・モーターの回転によってインペラが回り、水が吸込口から取り込まれ、排出側へ高圧で送り出される。
・この循環を繰り返すことで、システム全体に水や熱媒を供給。

利点
・効率的な熱供給: 高温・高圧条件下でも安定した熱供給が可能。
・制御性: 流量や圧力を調整可能で、用途に応じた運転ができる。
・省エネルギー: インバータ制御を導入すれば運転コストを削減可能。
メンテナンスと注意点
1.定期点検:
・軸シールやベアリングの摩耗をチェック。
・配管内のスケールや詰まりの有無を確認。
2.運転条件の確認:
・仕様に応じた流量・圧力で運転する。
・過負荷や空運転(液体がない状態での運転)を防ぐ。
3.交換部品の管理:
・消耗品(例: シール、ベアリング)は定期的に交換。
主な使用分野
・産業用途: 火力発電所、製鉄所、化学プラントなどの大型ボイラ。
・ビル設備: 暖房や給湯のための中央暖房システム。
・その他: 地熱発電や太陽熱利用システム。
