ゲル状の「ゲル」ってなんでしょうか?

2015年 4月 14日

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みなさんは「ゲル」というと何を思い浮かべますか?
商品パッケージに「ゲル状」と表記されていれば “なにか柔らかいプニュプニュしたもの” を連想しませんか?

*** この「ゲル」というものは一体何なんのでしょうか?…
「ゲル状」のモノってトロッとしているものが多く、液体?固体?となにやらミステリアス???
でも実際はその構成されている “コロイド” の状態で区別されているようです。

“コロイド” とはある物質と他の物質が均一に混ぜ合わされたもので、その粒子(約1~100nm)が均一な分散をしている状態をいいます。
「ろ紙」より小さく「半透膜」より大きい粒子で、その間にも固体・液体・気体の変化もあります。
そして、液状のコロイドを「ゾル」といいます、また固体状のコロイドを「ゲル」といいます。

*** 「ゲル」って柔らかいモノ?…
ゲル状のモノにも「固体」「液体」「気体」の雰囲気があるものがあります。
たとえば「寒天やゼラチン、こんにゃくなど」はある程度のカタチを保っていられます。
一方では乾燥剤でおなじみの「シリカゲル」はケイ酸ナトリウムの乾燥されたものです。

よく「ゲル状」といわれているものはマヨネーズや歯磨き粉のように “ニュ~ッ” と柔らかく「液体とも固体とも言われえぬモノ」というイメージがあるのですが?

*** エマルションとよく似てる?…
マヨネーズやクリームなどは分離されているモノ同士を混濁(乳化)させています。
ゲルでも液状に近い「粒子の分散媒」の状態とは違うという見方もされています。

「固体での分散」と「液体での分散」との違いであはありますが、ゲルとして分類されても通用するものです。

ゲル自体はその構成にわずか1%ほどでも「固形での分散」があればゼリー状のような(プルプルとした)固体として存在できるものです。

乾燥により水分が失われても再度水分の補給があればまたゼリー状の形態を戻せるというものです。
さらにこの水分を外圧をかけて排水させようとしてもムリで「高い保水性」を示しています。

紙おむつや園芸用品など “吸水・保水性” の高さから多方面でも活用されています。