深紫外線LEDの活躍に期待しましょう。

2015年 4月 7日

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天野教授のノーベル賞受賞で「青色発光ダイオード」は注目の的になっています。
信号機の「青」「黄」「赤」の認識や区別がハッキリとできるのは、歩行者(自転車)・ドライバーさんも大助かりです。

またLEDを使用した映像技術のクオリティも向上するので各方面で期待も集まります。
この青色発光ダイオードの研究の真髄に「紫外線」の利用というものがあるということだそうです。

紫外線も有効に活用すれば「殺菌・滅菌」の効果もあります。
トイレなどでも「エアータオル」なる機械に手を突っ込んで「勢いのある風」と「青い光」で手をきれいにできます。
この「青色」というものが紫外線(可視光に近い、または可視化演出)です。

紫外線の波長の低い(約280nm~315nm)ものはUV-Bといわれ、長時間の照射は皮膚組織などへのダメージも「UV-A」よりも大きくなりますが、その反面では医療現場などで機器類の殺菌にも使用されています。

この「UV-B」と、さらに「UV-C」という約200nm~280nmの波長帯の紫外線を含む「深紫外線」という波長帯での利用を研究されているそうです。

この殺菌能力を活かしたユニットを開発・組み込んだ「蛇口」を広めることで、日本の安全な水道水のように安全な水を世界中で飲めるようにできるそうです。
※ ノーベル賞受賞時にも天野教授は「紫外線発光ダイオード」の試験ユニットを寄贈されています。

将来の課題としては「量産化によるコストの低減化」や「性能の安定化」になるでしょうか。
世界には水場まで数時間かかり、泥水のような濁った水を汲み生活に使用している「途上国」があり、その地域の子供さんの生存率は低く年間約1000万人以上もの犠牲者が出ています。
※ 満足な食事もできず餓死する子供も多いですが、何よりも衛生面の確保には「キレイな水」は欠かせません。

日本でも「日常生活」「製造現場」でもキレイな水は欠かせません、ありがたいものなのに当たり前となっている現状をもう一度考え直すことで「それぞれのクオリティ」も向上するはずです。
“道具が素晴らしいだけじゃない、それを活かす技術が凄いんだ。”どこかで聞いたことがあるんですが…。