騒音と感じる音のレベルとは

2015年 1月 6日

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「年末年始」は何かと忙しく、どこへ行ってもにぎやかです。
また、この時期はあちらこちらでなにやら工事をする場所も増えてきて「年度末」を感じます。

どちらかといえばにぎやかというよりも「うるさい!! やかましい!!」と感じる事もあるでしょう。

工場からの音も従事している者にとってみれば何ともないのですが、近所にお住まいの方にすれば「騒音」ともなりかねません。
工場などからの音などは、毎日発生していれば日常生活の中にある音として「慣れ」てくるでしょう。
毎日の事であるなら「○時から△時までは仕方がない」と割り切れますが、工事の際の音では普段聞き慣れない音が「不快」に感じ「負担」となってくるでしょう。
工期の間は仕方がないのですが「大きな音(地鳴りや振動を伴う音)」は突然発生しますのでついつい気になります。

** 音の発生源とレベルの関係…
静かな住宅地では40dbの音のレベルですが、稼働時の工場では約80dbの音のレベルだそうです。
「ガード下の騒音」と言われる音のレベルが100dbといわれています。
自動車のクラクションも約100db程度ですので近くで発生すればビックリしてしまいますね。
また、工事機械(ブルドーザーやパワーショベルなどの重機)からの音は約80~90dbとされています。

** 本来「音」って不快なものでしょうか…
音というものは「音自体の大きさ」「音の持つ周波数」「音の伝わり方」などで聞こえ方が違ってきます。
「音圧」「音の高低」「音の聞こえ方」などは組み合わさることによって不快に感じたりしてしまいます。
いきなり「バーーーーーン」と大音量で耳に入ってきたら「心地よい」なんて思えないはずです。

皆さんの大好きなアーティストでも「ビートを刻むドラム」「軽快なリズムを奏でるギターやキーボード」「耳慣れた人間からのボーカル」が組み合わさって大好きな楽曲になっていますよね。
でも普段聞いている音量を思い切って大きくすれば「心地良い」とは思えなくなりませんか。

** 音は伝わり方で変わるもの…
何も遮るものがない環境下では音も大きく聞こえます(当たりまえですが)。
距離が離れれば音は小さく聞こえるはずです。

・その場で「バンバンバン…」と連続して発生する音(建物の中から連続して発生する音も含む)
・通過する自動車の音(接近してきてそして遠ざかる場合)

地面がコンクリートやアスファルトだと若干遠くまで伝わってきます。
草地や舗装されていない地面では「高い周波数の音」の伝わりはかなり緩くなるようです。

さらに天気の変化でも音は伝わり方が変わってきます。
例えば「曇り空の日には遠くの電車の音がよく聞こえる」といった事を経験された方も多いはず。
風の「あるなし」でも音の伝わり方は変わってきます。
音源とのあいだに大きな建物や木立があるだけでも音は遮られます。

人間は20Hzから20kHzの可聴域があります、そのうち50Hz~5kHz帯を普段の生活時に聞きわけているそうです。
(通常の声の大きさでの会話が300Hz~3kHz)

音の高低に関わらず「何度も」「大きな音で」「いつまでも」聞こえてきたら、誰だって「騒音」と感じ「不快」に思うでしょう。
自分では「サイコー」とか「仕方ない」と思っていても、意外と周りに「ご迷惑」をおかけしているかもしれませんよ。
ご近所トラブルにはならないように心がけたいものですね。