最新技術でも敵わない人間の感覚による検査

2014年 11月 4日

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最新技術はさまざまな機器類などの精度向上に貢献してきました。
しかし、すべてを最新技術がカバーできるわけではありません。

製造業でしたら「キズ」「欠け」「汚れ」などは一気に検査機器類で判別できるようになっています。
例えば「色のムラ」や「味の濃い薄い」などは機械でデータ化などはできてもそれを「良品か?不良品か?」と判断するのはむすかしいのでは?

ある番組で同じ色の物を見ても、
男性:「赤」
女性:「ピンク」
というように違う色と判別していました。

これは「男女で色彩感覚が違う」という研究結果でも公表されています。
男性には「赤」「紫」「ピンク」と区別して見えるのですが、女性にはその間の色彩が判別できるのです。
それぞれの色から色へとグラデーションのように見えているのだそうです。

こういった感覚は化粧品メーカーでも活かされていて女性の感覚を検査に活用しています。
製造中のラインから抜き取り検査をするのですが、良品との色の違いを判別しているのだそうです。

香りに対しても女性の感覚は優れていて「本能的な感覚」だということで男性には無いトコロでしょう。
確かに女性は「見たもの」や「香り」など一瞬の印象でも男性より強く理解(判別)・記憶していますからね。
女性は家事による日常的な経験でこういった感覚を維持する能力が備わっているという説もあります。

食品メーカーではX線などを使用した検品をして、異物の混入などの検査をしています。
一度パッケージに入ってしまえばベテランの社員でも判別できませんからね。
こういった機械化による技術が高い効率性と安全性をもたらしてくれた事は大きいですね。

しかし、判別ではなく「判断」を求めるのなら、人間の眼を信じるしかないでしょう。
「風合い」という言葉のようなニュアンスは機械では「?マーク」でしょうから。
「味」「色」「香り」などを細かく言われなければ、ヒトによる(男性含む)検査は機械より優れているという事です。
でも「スピード」や「中身」までといった検査では機械にはかなわないですけどね。