缶詰めの秘密って?

2014年 10月 17日

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行楽のシーズンにはお弁当が必要です、おかあさんの手作り弁当はお子様も大喜びでしょう。
おにぎりなら「ツナマヨ」?白いご飯の上には「ほぐし鮭」?フルーツやうずらの卵などいろいろと活躍するのは「缶詰め」

実は、缶詰めの中は結構ぎっしりと詰まっているんですよ。

サバ缶(内容量200g)には約30センチのサバの身が詰まっているそうです。
頭や内臓などを取り除いて調理された部位がたっぷりと詰まっているんですね。
ミカンの缶詰めでは、大粒缶にはLサイズのミカンが約5個分、中粒缶にはMサイズのミカンが約7個分も詰まっています。
可食部のみを缶詰めにしているので意外と多く使用されているんですね。

密封されてから加熱殺菌されているので、栄養価も高く保存可能日数内なら品質も安定しています。
さらに食品ならその素材の「旬」の時期にとれたものを使用しているものが多いのです。
これは缶詰めの状態になれば常温での長期保存が可能なため、大量に収穫されたものを一気に加工し製造できるのが特長です。

加工時には機械ではできない作業が多いため人間による「選別」「加工」「検査」も必要になってきます。
先ほどもありましたが、食品では特に可食部の選別など機械では判断の難しいトコロもあります。
魚の加工では「小骨」を取るのが一番の面倒な作業でしょう。
果物や野菜類でも「へた」「すじ」「かわ」などは口の中に残りやすいので人による作業は欠かせないでしょう。

食べやすく加工処理されて調理などをした後、調味液・油・シロップで満たされた缶は真空状態で密閉加工されて加圧・加熱殺菌されます。
くだものなら「シロップ」を魚や肉などには「タレ」などとその素材に合った調味液もいろいろです。
くだもの類なら100度より低い温度で短時間の殺菌を、魚・肉類では100度以上で時間をかけて殺菌します。
加熱された製品はすぐに冷却されて品質を安定させます。

そして一気に流れていく缶を叩いて音の違いから不良品を見つける「打検」といわれる検品も欠かせません。

ただ長期保存可能な缶詰めですが賞味期限間近では金属臭がする場合もあります。
そんな時は缶から別の容器に出しましょう、湯せんなどで温めても臭い移りが抑えられるそうですよ。
今はアルミニウムの缶が多く金属の臭いはしないのですが、くだものなどの酸には弱いトコロもあります。

缶詰めといえば長期保存可能なのが魅力ですが、なんと114年間保存された缶詰めを試食した方がいるという事です。
味・臭いなどなんら変わりなく口にする事ができたという事ですが、よほど条件が良かった例でしょうね。