業務用製氷機の活躍

2014年 9月 16日

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暑い季節には冷たい飲み物が欲しくなりますね。
よく飲食店などでも見かける「クラッシュアイス」や「アイスキューブ」などは見た目にも涼しげです。

お洒落なバーではマスターのピックさばきで削った丸い氷がウィスキーのロックに渋い雰囲気をプラスしてくれます。
こういった営業環境での氷の消費量はそんなに多くは無いと思いますが、魚市場などでの氷の需要はとんでもなく多い事でしょう。

業務用の製氷機がどれだけのスペックを見てみましょう。
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写真 : よくスーパーで見かける製氷機
スーパーのレジカウンターの横などに「生鮮食品の保冷のための氷」がサービスされている光景があります。
このタイプの製氷機ですと約300kg~700kgの製氷能力があるのです。

構造は、上部に製氷をするユニットが搭載されています、ユニットを増設して製氷能力を高める事もできるようになっています。
この製氷ユニットで「キューブ型」を作って砕氷機で「クラッシュ型」を作る事もできます。
できあがった氷のストックをしておくスペースはスライドドア式・手前に引き出すドア式などがあります。
こちらも一段目が「スライドドア式」、2段目を「引き出すドア式」というようにストックする量も取り出しやすい構造にも組み替える事ができるそうです。

魚市場などではどうでしょうか?
日産1~2tの製氷能力を持つ大型の産業用製氷機を使用している所が多いです。
これはプレハブのストック部屋の上部に製氷機が搭載されている構造です。
1tあたりの製氷にかかるコストですが、水道料金を約401円、電気料金を約1386円と仮定すればトータル1877円で製氷できるのです。
(1tって結構な量ですよね、当然ですが…)
氷の形状は三日月形とちょっと見慣れない感じもしますが、製氷効率にとっては良い形状になっているんです。

例えばこの製氷ユニットを2階以上の場所に設置すれば、トラックを真下に誘導すれば荷台に直接「氷」を排出できますし、ホースで「氷」を送り出すことで漁港に停泊した船に「氷」を供給する事もできますね。

新鮮な食品を消費現場や加工製造現場へと届けるためにも、漁業従事者の皆さんにとっても「大量の氷を作る製氷機」は必要不可欠です。
われわれも、生食でも加工食品でも流通段階では鮮度を保つ事に万全であってほしい訳ですから製氷機のありがたみが理解できますよね。

身近な飲食店でも業務用の製氷機は活躍しています、私たちも暑い日に冷たい水を飲むと「生き返るな~」って思いますよね。

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写真 : ホシザキ電機の「KM-1000DSC×2機+プレハブストッカー」。 生鮮食品などを取り扱う業種の方には心強い存在でしょう。