「発泡ウレタン」ホームセンターでも手に入るけど、その実力とは?

2014年 8月 29日

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近年の異常気象でのゲリラ豪雨、その加減を知らない降り方には驚かされますね。
大粒の”雹”がまさか「東京」で腰のあたりまで積もるなんて、我々も「もしもの時」の備えはしておきたいですね。

大きな規模の備えはムリでも、簡単な雨漏りくらいはご自身で補修しましょう。
こんな時に便利なのがエアコンのダクト穴の補修にも使用されている「発泡ウレタン」。(パテという手もありますが…)
液状のウレタンとフロンガスなどにより発泡(何倍にも膨らみます)して隙間などを補修する事のできる充填剤です。
※ フロンガスはオゾン層破壊といった環境への悪影響が大きいというのはご存知の通り、しかしフロンガスに代わる「発泡剤」が開発されたため「発泡ウレタン」も変わらず活躍できるようになっています。

主に建築現場で活躍しています、断熱材(防音材)として直接壁に噴射して使用することが多いです。
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発泡(膨張)が終わっても「スポンジ」のように柔らかいタイプ、「プラスチック」のような硬さの硬質タイプがあります。
主に現場で使用されているタイプは「硬質タイプ」がメインだという事です。

建築現場以外でも自動車のエアロパーツの製造にも活用されています。(製造と言うより「補修・改良」でしょうね。)
しかし侮る事無かれ!かなり本格的に作り込む事もできますし、簡単な補修からパーツの複製もできるのです。
まさに「無いものは作る」これってモノづくりの精神ではありませんか?

中がカラのパーツでもノズルを突っ込んで吹き込めば中から”ブワー”っと発泡(膨張)して噴き出てきます。
固まったらナイフで荒く削って形を作り、ヤスリ掛けして塗装などをすれば立派なパーツの出来上がりですよ。

この「発泡ウレタン」のメリットは、中がカラの空間であっても膨らみながら充填され、硬化しますので(硬質タイプの場合)内部から補強ができ、接触した部分は接着されますのでしっかりとした保持もできます。

建物の壁のすきまに噴射して充填すれば断熱剤にも防音材にもなります。
約20~30倍の膨張率があるので、使い方(噴射量)を間違えるとかなりロスも出てしまうのは注意したい点です。
(あふれ出たウレタンをシリコン製のお菓子の型に流して固めてアクセサリー作りをする方もいらっしゃいます。)

夏場は台風シーズンで豪雨なども脅威です、しかし予測のできる現象にはあらかじめ対策を講じる事もできます。
瓦の補強、窓枠の防水シーリングの補強などにも便利ですよ。(クルマのバンパー・サーフボードの欠けの補修もOK)