曇らないレンズの加工処理技術は「メガネが必要な方」には最高の技術です

2014年 7月 15日

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年齢(加齢?)のせいか「老眼」の影響がひどくなってしまいメガネを作りました。
普段からメガネをかけ慣れていない者にとっては不思議な感覚ですね。


「レンズの曇り」というものもはじめて体験したのですが、メガネをかけた状態で思わず手探りをしてしまいました。

「レンズの曇り」は、メガネをかけたままゴーグルをかける方、医療関係のお仕事をされている方(マスクを仕事上使用される方)、料理をする方など温度差や湿度などによって曇りは起きやすく、作業にも影響をきたしやすいことになるといえます。

親水性のコーティングで水滴をレンズ面に作らないようにすることで曇らないものや、水滴との接触角を最大限にするコーティング技術などで曇らない、また水滴を付けない(はじく)ような技術が普及しています。

技術的には親水性のある高分子をコーティングする方法が多いようです。
これは「親水性」といい付着した水分がレンズ表面を覆う膜となってしまうという方法です。
また、界面活性剤などでは付着した水滴が粒状にならないようにするため、わざと広げてしまうことで曇らないようにさせます。

別の方法では、セラミック系の被膜コーティングによる水滴の付着防止で曇りを解消するものがあります。
100万分の1mm単位のコーティングで表面の凹凸を平滑にさせ、水滴による乱反射をさせないようにする仕組みです。
こちらは「撥水効果」で水滴がレンズに付かないようにする曇り止めという事になるでしょう。
(この方法と同じ技術で、自動車のウィンドウにも撥水コーティング加工をしていらっしゃる方もいるでしょう。)

どちらにしてもメンテナンスを怠って表面が汚れている場合は曇りを引き起こしやすいという事があるようです。
手入れをしっかりとして、水分が付きやすい状況を作らないのも防曇の基本ですね。

日常欠かせない身体の一部とも言える「メガネ」は大事な仕事道具でもありますから、メンテナンスをしっかりとしておきたいものですね。

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