初心者がマイクロメーターを使ってみた感想。

2014年 7月 8日

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写真:ラチェット式「マイクロメーター」

製造業の現場などではいろいろな計測機器類が必需品です。
板厚や溝幅、内径や段差測定などキリがありませんよね。

なかでも使用頻度の高いのは「ノギス」「マイクロメーター」「ダイヤルゲージ」等ではないでしょうか。

これらの計測機器類を日頃使用されている方には、データのとり方は簡単に思えるかもしれませんが、初心者にはなかなかうまくいかないものです。
先輩の測定したデータと違うと「非常にアセる…」力加減なのか、キチッとセットされていないのか…。
これはさすがにたくさん経験(数をこなす)するしかないそうですが…でも、基本は押さえておきたいのです。

ノギスなら「サムローラ」といわれる円形の部分を微妙に動かせばかなり精度よく測定できます。
「指押し式」のタイプですと力加減がうまくいかない事もありました。
案外とノギスでの計測に馴れるのは速かったような気がします。

しかしマイクロメーターを使用しての計測にはちょっと手こずりました。
精度の最小値も0.01mmとノギスよりも精密なデータを測定するには有効な測定器です。
でもより高い精度で測定すると個人による値のバラツキが気になります。
しかし、マイクロメーターの測定にはラチェット機能が付いているものが多く、これは誰が測定してもラチェットのクラッチ機能(?)により均一に力がかかるようになっています。
カチカチッと手ごたえがありますので誰が行ってもまず大きな違いは出ないはずです。
かなりの精度が必要な際に使用するのですから安定した測定ができるのは初心者にはありがたいです。

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写真:デジタル表示の「ノギス」

ノギスでもマイクロメーターでも馴れないうちは苦戦します。
でも数多く経験すれば「上手な対象物のセットの仕方」も身についてペースも精度も上がります。
均一なデータ取りは豊富な経験によるものではないでしょうか。(習うより慣れろですかね…)