トヨタ、全固体電池2027年中に投入

2023年 8月 18日

(画像、イメージ)

トヨタ自動車は2027年を目途にEVの車種に全固体電池を搭載する予定であることが報じられました。
従来のリチウムイオン電池より短い充電時間でより長い航続距離を実現することができるといいます。
全固体電池はリチウムイオン電池の次の世代の電池のうちの1つとも言われてきています。

日産や海外の大手自動車メーカーなども全固体電池の開発を表明しています。
実用化に向けては充電可能な回数の大幅な増進の技術課題やコスト面など課題が多いようです。
トヨタ自動車は世界屈指の全固体電池に関する数多くの特許を保有しています。
早ければ2027年中の全固体電池のEV仕様での実用化の計画はトヨタ製の電気自動車の可能性と選択肢を拡げるものと考えられます。

全固体電池はリチウムイオン電池と比べて小型になるといいます。
EV製品の価格に占める車載電池の割合は車載部品の中でも多くを占めているといいます。
また、現在主流の車載電池(リチウムイオン電池)は重量もあり、車体の構造や設計に工夫が必要であるといいます。
全固体電池のメリットは小型で航続距離が長く、充電速度はリチウムイオン電池をはるかにしのぐと言われています。
しかし、一方で量産技術とリチウムイオン電池に比べての製造コストが大きな課題であるといいます。

クルマに詳しい識者によると、全固体電池の製造コストの現状を考えると、
全固体電池はEVの高級車種仕様としてはじめて投入されるのではないかと指摘されているようです。
全固体電池の量産が難しいとなると生産台数が限定される高級車種として全固体電池EVが登場する可能性があるのではと考えられます。
電池の寿命や性能の向上の恩恵は現世代のリチウムイオン電池製品でも近年進化が顕著であると考えられます。
モバイルPCやスマホが与えてくれてきている仕事や生活、趣味での電池寿命の進化の影響は大きいと感じます。
家に次ぐ大きさの家庭向けの製品であるクルマの仕様の変革は電気を使うという共通項のもとで、
ものづくりの分野においても影響力は大きくなっていくポテンシャルがあると考えます。