環境目線とものづくり

2023年 2月 3日

水素・アンモニアの可能性
日本は電力の多くを火力発電で賄っています。
今後中部電力と東京電力の火力発電事業を担うJERAは石炭火力の新しい開発としてアンモニアと石炭の混焼をしていく計画です。
日本の火力発電は国内の電力を賄っていながら、火力発電の質は開発され・追及されているといいます。
日本の製鉄法も高炉から電炉へ移り変わることなども報じられています。
スウェーデンなどは水素による製鉄が始まっているともいいます。
日本も一足飛びに水素製鉄法の採用といきたいですが、豊富な水素が必要とされるので、
現段階では現実的に電炉の採用から着手していくようです。
今後水素やアンモニアは燃料として活用されてくことが想定されます。
そのためには将来の需要に備えるために燃料としての水素(グリーン水素が理想的)とアンモニアの量産・低コスト化が必要不可欠です。

グローバルな目線では気候変動への対策の観点から、脱炭素化が目標となっています。
ただ欧州などが提唱しているように現在は脱炭素化への移行期であると言われています。
脱炭素化へ向けての低炭素化事業も移行期として重要視され、注力されていくと考えられます。
日本はエネルギー安全保障の観点から、再生可能エネルギーの普及も急がれます。

JERAについて
「株式会社JERAは、エネルギー事業を営む日本の株式会社です。
東京電力ヒュエル&パワーと中部電力との合弁で、日本国内の火力発電・ガス事業が中心です。
液化天然ガスの取扱量は世界最大級となっています。」
(「」、JERA Wikipediaより引用)
中部電力は最近、地元密着型の地熱発電や水力発電の充実も図っています。
再生可能エネルギーの採用%を増やそうと地道な努力をしているようです。

クルマの技術にも注目が集まっています。
アジア地域では発電して供給する電力エネルギーの電源構成から、選ぶクルマの技術仕様にも影響が及ぶ可能性があります。
クルマに搭載する車載用電池もリチウムなど希少金属の調達がメーカーの電気自動車生産に追いつかなくなる懸念があるとも言われています。
何も考えずに電気自動車ばかりを生産していくわけにもいかなくなる可能性もあるかもしれません。
自動車に供給する電力が石炭・石油など化石燃料由来の火力発電である場合は脱炭素化・低炭素化の理想と矛盾してしまいます。
脱炭素化の技術開発や普及、目標の達成のためにはまずは低炭素化を徹底していき、
さらにその先に挑んでいく必要もあるかもしれません。