重要視されはじめてきた水素燃料

2021年 3月 19日


2030年までに日本政府は水素燃料を発電や燃料電池車向けの主要燃料としていくことが報じられました。
水素燃料自体を主要燃料としていくことであるようです。
具体的には2030年時点で1000万トン規模の燃料としての活用が目標とされているようです。
1000万トンと報じられても筆者もなかなか具体的なイメージが浮かばないですが、
国内の電力の10%ほどを水素燃料で賄えるようにしていくということであるようです。
こう知ると日本政府が挑戦しようとしている水素燃料を巡る挑戦の意図がやっとイメージとしては伝わってきます。

菅総理が日本政府としての目標を掲げる脱炭素化やその他のグリーン政策はあらゆる分野で変革が促進されていきそうです。
日本製鉄なども電炉や水素を燃料としての水素製鉄法などの導入が2050年までに温暖化ガス実質排出ゼロに向けて始まろうとしています。
2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロ化する目標は非常に重い課題となっていきそうです。

水素の課題は量産方法の開拓とともに製造コストの削減です。
まだまだ燃料としてのコストが高いと言われています。
2020年12月にはトヨタ自動車の水素を燃料とした燃料電池車MIRAIの新しいモデルが発売されました。
その新しいMIRAIは水素燃料をチャージして一度のチャージでの走行可能な航続距離がさらに伸びたと報じられています。
クルマ関連での環境問題課題解決に向けては一般家庭向けの乗用車よりもトラックなどの大型の商用車がより重要で気になるところです。
トヨタ自動車としてはこうした商用車向けの仕様として水素を燃料とする燃料電池車は有力である可能性があるとしているようです。
筆者としては日夜休まず運行される商用車の仕様の変革は非常に重要であると考えます。
MIRAIの製造開発がそうしたトラックなどの商用車に技術が波及し、普及に向けばクルマを取り巻く環境課題への解決に向けた一助にはなるのかなと考えられます。