ひとつの研究・開発分野から複数の製品を

2017年 12月 1日

ジャパンディスプレイ
9月にジャパンディスプレイが中国のファーウェイの新型スマホに独自開発した薄型液晶を製造し提供、搭載することが報じられました。
また、ジャパンディスプレイはアップル社のiPhone7搭載の液晶も生産しています。

iPhone8、iPhone8Plus、iPhoneⅩ
9月中旬にとうとう液晶仕様の新作iPhone8、iPhone8Plusと有機ELディスプレイ仕様の新作iPhoneⅩが発表されました。9月15日からiPhone8、iPhone8Plusの予約が開始されました。9月22に発売されました。
iPhoneⅩは10月27日予約開始、11月3日発売開始しました。
特にスマホ新仕様となる有機ELディスプレイ仕様のiPhoneⅩが注目されています。
残念ながらこのiPhoneⅩの有機ELディスプレイはサムスン製の有機ELディスプレイだそうです。
そして今後のアップルのスマホiPhoneは2019年からはLG製の有機ELディスプレイ搭載が採用されるのではないかとも言われています。

筆者は新聞を読んでいるうちにふと発想が浮かびました。
グローバルな独自の製品・新製品を次々と生み出す大手メーカーが多くあるとします。
そういう時代にはその動向に合わせて1つの研究・開発分野から複数の製品・新製品を生み、それぞれの大手メーカーの求めるものに合わせて製造し提供していく製造のかたちがメーカーのかたちとして良いのではないかという考えです。

例えば大手メーカーの新製品の仕様が発表され、発売されます。
他のメーカーはその大手とは違う、新しいもの、特長を売りにしなければなりません。
そうした時の新しいオリジナルのもの・求める仕様にそれぞれ応えて部品や売りの主役になる製品を製造し・生産し、提供する。
こうした仕事が中・長期的な観点に立って考えると日本の製造業・メーカーに向いているのではないかと考えます。

スマホ・パソコン・自動車は特に複数のメーカーの製品が「組み合わせられて」見事な完成製品が仕上がってきています。
この「組み合わせられて」きているところがみそなのではないかと考えます。
1部であっても全体に関わり続けることができるしメーカーにも活路・可能性があることになります。
自動車でもガソリン・ディーゼル自動車から電気自動車へとこれから大転換されていくことが考えられます。
その中にはこの大転換によってシェアを失う1部が多く出てきてしまう可能性が考えられます。
ですがあらかじめあたらしい1部となって新しい製品として転換された後の新しい製品に組み合わせられることが実現できれば生き残ることも可能かもしれないと考えます。
仕様の大転換があってもまた新しい1部を生産し「組み合わせられて」新製品の中に生き残っていくことは大切なメーカーのかたちではないかと筆者は考えます。