何故か電力エネルギーバランスが重なって見える日本とイタリア

2017年 10月 13日

筆者の感じたこと・見解
経済産業省のエネルギー白書の主要国の発電電力量と発電電力量に占める各電源の割合(2014年)
によると、日本は34%を石炭・11%を石油・41%をガス・8%を水力・7%がその他となっています。
そして2017年現在は日本は原子力の発電が国内で5基の原発が稼働している状況です。
ドイツは先頭に立って再生可能エネルギーを導入していますが、16%を原子力で賄っているため日本とドイツとは各電源の割合が重なって見えません。
むしろイタリアと各電源の割合が重なって見えてきます。

主要国の発電電力量と発電電力量に占める各電源の割合(2014年)によると
イタリアは17%石炭・5%を石油・34%をガス・21%を水力・23%がその他となっています。
ちょうど日本の割合から石炭・石油を抑えてその分水力とその他の割合を充実させるとイタリアの各電源の割合の構成に重なって見えてきます。
放射線被害にあった水・土・植物や生き物・農林水産業の悲惨さを考えるとイタリアはよく考えられて電源の割合が結果として出てきていると筆者は感じます。

そうか水力による発電と再生可能エネルギー(その他)の割合を上手に配分として充てればいいのかもしれないという希望が見えてくるような気がします。

手元の資料で少し改めて調べてみると
経済産業省の2010年のエネルギー白書の欧州主要国の各電源シェア(2007調べ)によると
イタリアは16.1%を石炭・56%をガス・10.6%を水力・11.5%を石油・5.7%がその他という割合になっています。
イタリアには原子力の電源が統計のシェアに入っていません。
ただ欧州EUはEU国間で電気の輸出入をしている複雑な問題背景もありそれも考慮する必要があります。
一方ドイツは22.3%・フランスは77.9%・イギリスは16.1%原子力が電源の割合を占めていました。

上記の2014年のイタリアの17%を石炭・5%を石油・34%をガス・21%を水力・23%がその他という結果が各電源の割合として良いのではないかと考えます。
日本の各電源の割合を石炭・石油を少し減らして、水力と再生可能エネルギーを充実させる。その中身には水素供給・水素による燃料電池の追加でさらに充実させていくなどが望ましいのではないかと考えます。

単に安易に電力・電気を求めるのではなく、エネルギーの新しい供給も取り入れ開発しつつさまざまな選択肢を選ぶことができるように工夫して現状維持の供給から少しずつ変えていく慎重な姿勢が望ましいと考えます。