生体高分子「キチン」について

2016年 4月 12日

カニ
私は、「功殻機動隊」という
漫画・アニメーション作品自体は好みではありません。
(劇場版の最初のヤツは好きです。)
すいません。「甲殻」の間違いでした。
・・・その甲殻類(正確には外骨格)を基とした素材。
それが、「生体高分子・キチン」なのです・・・!!
ところで、生体高分子「キチン」とは?

生体高分子「キチン」

甲殻類、及び昆虫類の「外骨格」を素材とし、(海老の殻などから)
「キトサンペースト」と呼ばれる物質を作成する。
この作成された「キトサンペースト」の濃度を変える事により、
様々な用途への応用が期待されている。(例:プラスチックに変わる新素材)

「合成生物学」が「素材」の、新たな可能性を生み出す。

素材由来の「色」を応用する事で、「ピンポイントに着色」する事が可能ですので、
コンピュータ制御のロボットアームなどで、これを製品として実現化させる事が、
可能になるようです。

また、元は有機物(生命体)なので地中に埋めると、分解されます。
(土に還る)これは、ずいぶん前から既に商品化されています。(主に食器類など)
実際、私も購入しようと思った時期がありましたが、そもそも、「どこに売っているのか、分からない!」
今になって思い返すに、「それほど、流通されていなかった」のだと思います。
そこには当然ながら、「コストがかかる=商品の単価が高くなる。」という
問題と、既に安価で品質の良いプラスチック製品が世に出回っている中で、
「販路が作れなかったのではないか?」という現実的な推測も立ちます。
それはともかく、資源や環境問題の観点からも今後、「生体高分子素材」の需要は時代に後押しされる様に
必然的に高まってくると、個人的には思いますので、
それらの実用化。そして低価格化と、従来のプラスチック製品との
差別化、共生化が、今後の急務になってくるかと思われます。