単純な仕組みこそ大事な部分でもあります。

2015年 12月 8日

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てこの原理や滑車・力の伝達を駆使することでできることが多くなります。
今では機械や装置類もタッチパネルから操作できたりと便利になっています。
しかし、要求される加工技術や精度も高度になっていろいろと知識も必要になっています。

人の感覚や勘などで作業していた頃とはまた違いますし、さらにはるか昔であってもその時々で必要な作業にはどのような道具が活躍したのでしょうか。

*** 機械ではなく「単純な道具」…
人間は高度な技術云々よりも生きていく過程において道具を使うことを必要としてきたのはご存知のところでもあります。
単純ですが、てこの原理を利用して小さな力でも大きなモノを移動させる手段を得たり、滑車を使用することで持ち上げる労力を助けることもできます。

こういった原理などは極めて初歩的な構造でできる事柄ですが、何も無かったはるか昔から「万能社会」でもある現代に至ってもこういった原理の応用は欠かせません。
現代では自動制御など機械がやってくれる部分もあるので作業者への負担も減ってきています。
原始的(?)な滑車の例では「距離は増えてしまいます」が「必要な力は半分で済む」ので、もし作業者が力のない方でも同じ仕事は負担無くできるようになります。
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直線的な移動だけでなく、歯車などの利用で「速度」「力」「方向」を変えて伝えることも、てこの原理などとの合わせワザで動力をつなげたり切ったりとタイミングなどのコントロールもできるようになります。
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こういった機構に油圧や空気圧を利用したシリンダーなどを用いれば動力が大きければ重機などの操作にも利用できます。
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*** 現代でも「道具」は必要です…
完璧にできるできないは別として「道具」も無いのに作業はできませんから、「道具」は必要不可欠です。
ちょっとした計測機器にもデジタルの波が押し寄せていたりします。(ノギスやマイクロメーターなど)
コンベックスもレーザー、水平器もレーザー…..便利ではありますが従来のタイプも使用環境によっては必要になりますし、デジタル機器ではかえって測定できないこともあります。

電動式の工具で一気にネジを回したりすることは便利で速いかもしれませんが、手回しで行うことで途中の不具合などの発見にも繋がる事だってあります。
道具の使い方や使いドコロをもうちょっと考えても良いのでは…?