CD・DVDディスクの構造

2015年 7月 10日

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いまや名刺ほどの大きさの薄い携帯音楽プレイヤー。
ファイル形式や曲の長さなどでも違いますが、何百~何千曲もの音楽を持ち歩けるようになっています。

しかしその音楽データも店頭で「CD」を購入してパソコンなどからデータとして転送するわけです。
映画やアニメなそといった映像は「DVD」ディスクで楽しみます。

*** CDやDVDディスクの構造…
マスターディスクを作ることから始まります。
感光剤を塗布したガラス盤にレーザー光でデータを照射して記録します。
この際ガラス盤の上の「感光剤の層」にデータ照射による凸凹ができます。
この感光剤の凸凹を洗浄(現像)すれば、キレイなデータ(ピット)になり「ガラス盤マスター」ができます。

この「ガラス盤マスター」の表面に「ニッケル」を使用して厚いメッキを施します。

「ニッケル」のメッキ層とガラス盤とを剥がして、「ニッケルのメッキ層」を「スタンパー」として使用します。
溶けたポリカーボネートをスタンパーに射出してピット(データ)を転写します。
スタンパーを外せば透明な盤ができるので「アルミニウムの反射膜を生成」させます。
さらに紫外線効果樹脂を塗布して表面に「紫外線照射による保護膜を形成」させます。
あとはレーベル印刷をします「オフセット印刷で薄い印刷」をしたり「スクリーン印刷では凝ったデザインの印刷」ができます。

以上が簡略ですがCD(DVD)ディスクの製造過程となります。(DVDはCDを2枚重ねたような構造です)
※1 DVDディスクはCDの構造とほぼ同じですが「単層」「2層」などデータ(読み書き)の精密さが高度になります。
※2 CD・DVDともに厚みは1.2mmですがデータの記録容量には違いがあります、それぞれに構造も違っています。

*** デジタルによる表現…
CD・DVDともにレーザーによるデータの生成・再現(読み取り)を行います。
平らな面の「ラウンド」とデータである「ピット」でのレーザー光反射の差は「0・1」というデータの違いとなります。

DVDは単層でも4.75GB、2層なら4.25×2GBのデータを記録・再生できますが、これにはレーザーの照射も精密でなければなりません。
2層のDVDディスクはアルミ反射膜まで照射してデータをやり取りする焦点と、その手前の透明な層に形成されたピットにも焦点を合わせることができる精密さが必要になります。

簡単にオンラインでデータのやり取りができるようになっても「容量が大きなもの」「個人などで映像を撮影して渡す際」には “ディスク” はまだまだ必要不可欠な「メディア」です。