あって良かった「カーブミラー」その性能と材質は?

2015年 6月 23日

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車庫の出入り口や道路でみかける「カーブミラー」[道路反射鏡というそうです]。
大変便利なものです、しかしなんでもそうですが最終的には目視での確認は必要ですね。
特に納品時など自社以外の不慣れな場所では、車両の取り回しにも気を使います…。

*** ミラーのおかげで「死角」無し…
自動車やフォークリフトなどに据え付けられているミラーを活用しても「死角」はゼロにはなりません。
「カーブミラー」は、工場などの施設・構内でも「さらなる安全確認の補助」には必要なアイテムです。
人間の往来はもちろん、車両・フォークリフトやキャリアカーなどでの移動時にはおおいに助かります。
作業中の事故防止・入退出時など自分自身の確認(セルフチェック・セキュリティ)にも活用できます。

*** 鏡面も材質により重量や性能に違いがあります…
「メタクリル樹脂」・・・ポリメチルメタクリレートは樹脂ガラスともいわれ透明性や耐候性が高く、照明のカバーや自動車や光学部品に使用されます。
「ポリカーボネート」・・・医療用機器類や自動車のウィンカーレンズにも使用されています。
「化学強化ガラス」・・・文字通り”化学強化”(硝酸カリウムによる性能の強化)といった、一般のガラス製法とは違う方法で製造されます。
(一般のガラスは熱処理→冷却で強度を出しますが、その強度のおよそ5倍ほどの強度は確保できます。)
その他にも「ステンレス」を鏡面素材として使用しているものもあります。

鏡面としての反射効率の良さは「メタクリル樹脂」「ポリカーボネート」「化学強化ガラス」「ステンレス」の順と評価されています。
形状も丸型・角型、大きさも大中小(φ1000、φ800、φ600)と規格があり、設置するスペースや確認したい対象や範囲などにより選ばれます。
※–角型のほうが大きさの割には確認できる範囲が広いようですが、確認のしやすさ(視認性)は鏡面の大きさによります

*** 鏡面部に使用する材質の違いは性能に反映されてきます。…
「雨や太陽光、排気ガスなど」にさらされて使用される事が多いものですから「さまざまな耐久性」も求められます。

・ガラスは「衝撃」などには弱い面もありますが耐候性に優れています。
 ※–この点ではステンレスを使用すれば耐衝撃性の期待ができます、反射の鮮明さでは他の素材よりも若干の物足りなさがあるようです。
・樹脂系は透明度の高い反射が期待できるので確認のしやすさは優れています、しかし経年劣化などには気をつけたいところではあります。

ご家庭でも車庫に、門柱にと後付けで設置できるものがホームセンターで販売されています。
こういったアイテムを活用して「事故やトラブルの未然防止」ができれば職場でも家庭でも安心できます。