ルネサスエレクトロニクスの高性能車載用半導体

2018年 1月 26日

最近自動車が革新の時期に入っています。
ルネサスエレクトロニクスは半導体を製造している日本の1大メーカーです。
筆者はルネサスエレクトロニクスを知ったのは、2011年3月の東日本大震災のTV報道を通してです。
震災の打撃を受けたのはルネサスエレクトロニクス茨城県那珂工場をはじめ8工場でした。
自動車用半導体の生産が停止になるなど、大きな打撃を受けたという報道が印象に残っています。

しかし、現在でもなおルネサスエレクトロニクスは健在で世界トップクラスの技術力を持っています。
ルネサスエレクトロニクスは2017年10月31日にトヨタ自動車に開発中の自動運転車に頭脳となる車載用半導体を供給することになったことを発表しました。
この車載用の高性能な半導体は2020年に実用化を目標にしているトヨタの自動運転車に採用された模様です。
ルネサスエレクトロニクスは自動運転の分野で前進することになります。
ルネサスエレクトロニクスは車載マイコン、SoCで世界1位のシェアを占めています。
マイコンとはマイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどの略語です。

自動車は今開発の岐路に立っています。
自動車の近い将来は電動化(電気自動車)・自動運転の実現・コネクテッドカーの3分野に拡がっていくと言われています。
自動車の本当の将来はまだ筆者にはわかりません。
ですが、トヨタとデンソーが新会社を設立しEV電気自動車の開発・製造に向かっています。

電動化で動き出したように見えた自動車の革新は、ほぼ同じタイミングで自動運転の実現と一緒に進んでいるように感じられるようになってきました。
コネクテッドカーについてはまだあまり詳しい報道はされていませんが、電動化・高性能な車載用半導体の進化と供給によって道が開けてくるのかもしれないと筆者は感じています。

自動運転車の車載用半導体の開発はルネサス以外にも、インテルやクアルコム、エヌビディアなどが取り組んでいます。
上記のパソコンやスマホのCPUやGPUなどを製造してきている世界の大手メーカーが開発に動いている今、トヨタの自動運転車にルネサスエレクトロニクスが加わることは重要な意味があるのではないかと筆者は感じています。