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せっかく作ったのに、塗装が剥がれるじゃないか!

プラモ塗料
中学生の時、物凄く工作や絵の上手い友人が、
塗装して完成させたガレージ・キットを、僕にくれたのです。

・・・「しばらくしたら、塗装がひび割れて、剥がれ出しました。」
いったい、何が起こったというのでしょうか?ハイテク時代の現代の今こそ、
その原因を、探ってみたいと思います・・・!

「そもそも、何が原因だったのか?」

当時、僕たちが考えたのは、「レジン・キャストに付着した離着剤を
中性洗剤で、しっかり洗い落とさなかったからではないか?」
というものでした。・・確かに、それはありうる話だと思います。しかし、
彼は几帳面な性格でしたし、頭も良かったので、そんなイージー・ミスを
するとは、今になって思い起こすと、考えにくい気もします。そこで、
他の原因について考えてみたいと思います。

「これが「塗料」だ!」
以下に、主にプラモデル(模型)制作用の塗料の種類と、特徴を挙げたいと思います。

1・ラッカー系
プラモデルと呼ばれる物は、主にこれで塗装しとけば問題ないようです。
特に最近のガンプラなどは非常に出来が良く、「成型色=塗装と同じカラーリング」
ですので、「筋彫りをミリペン等で墨入れしておいて、つや消しスプレーを吹くだけ」で、
塗装した状態と見分けが付かないほどです。(1/144など、小さいサイズです。)

欠点・シンナー臭が強いので、換気は必須です。

2・アクリル系
油絵の具の進化発展系ともいえる、アクリル絵の具と基本的には同じ様な性質の塗料です。
アクリル絵の具と同様に、乾くまでは水洗いできるのが大変、便利ですが、同様に
乾いてしまうと水に落ちなくなります。

欠点・乾燥時間が長い。筆ムラが出やすく、(水洗いできるからでしょうが)
かといって厚塗りすると、乾燥時間がさらに長くなる。まさに悪の・・いや、負の連鎖だ。

3・水性塗料
普通の絵の具感覚で使える。水で薄める事ができ、(他の塗料は薄め液、使用)
自由度の高い表現が可能である。

欠点・水性なので、塗装(塗膜)面の強度に問題がある。状態保持。すなわち劣化が早い。

4・エナメル塗料
塗料のノビが良く、塗りやすい。(筆ムラが出にくい)したがってエア・ブラシ塗装にも向いている。
乾燥後の発色が良く、独特の質感があり、劣化しにくい。

欠点・乾燥時間が上記の塗料中、最も長く、塗膜が弱い。したがって塗装が剥がれたり、塗装面に
「割れ」が起きたりする。

・・・私の記憶が確かならば、確か彼は「エナメル系」を筆塗りで、厚塗りして仕上げたと思う。
うむ。間違いない。おそらく、そうだ。だからあのフィギュアは塗装が剥がれだしたのだ。(と、思う)

最後に・サ-フェイサ-について。

1・表面のコーティング2・表面のキズを埋める3・表面のキズの発見4・成型色のデフォルト(下地塗装)

欠点・埋めたくないトコまで、埋まってしまう。(以上です。)