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UV印刷

UV印刷

UV印刷「紫外線(UV=Ultraviolet)」を使ってインクを瞬時に硬化・定着させる印刷方式のことです。以下にその特徴やメリット・デメリットを簡潔にまとめます。


■ UV印刷の仕組み

  1. UVインクを素材の上に塗布

  2. UVランプ(紫外線)で即座にインクを硬化させる

  3. 乾燥時間が不要で、すぐに次の工程へ進行可能

UV印刷の仕組み


■ 特長・メリット

特長 説明
即乾燥 紫外線で瞬時に硬化するため、乾燥待ちが不要
幅広い素材に印刷可能 紙だけでなく、アクリル・ガラス・金属・木材・プラスチックなどにも対応
高精細な仕上がり 滲みが少なく、細かい文字や写真も鮮明
耐候性・耐水性が高い 紫外線や水にも強く、屋外用途に適する
白インク印刷が可能 カラーベースが濃い素材にも印刷可能

■ デメリット

デメリット 説明
機材コストが高い 専用プリンターやUVランプなど、初期導入費が高め
インクがやや高価 一般的な水性・油性インクよりもコストがかかる
特定素材では密着不良の可能性 表面処理が必要な素材もある(例:ツルツルした金属やPP)

■ 主な用途

  • アクリル銘板やPOPディスプレイ

  • 工業用のネームプレート

  • スマホケース・キーホルダー

  • ガラス・木材製品への直接印刷

  • 少ロットのオンデマンド印刷

シルク印刷



■ 印刷方式の比較表

項目 UV印刷 シルク印刷(スクリーン印刷) インクジェット印刷
印刷方式 紫外線でインクを即硬化させる メッシュスクリーンを通して印刷 ノズルからインクを吹き付ける
素材対応性 ◎ アクリル・ガラス・金属など幅広い ◎ 紙・布・金属・プラスチックなど対応 △ 主に紙や限定的な素材
小ロット対応 ◎ 1個からでも対応可能 △ 版の作成が必要(ロット向き) ◎ 小ロット・可変データも得意
印刷精度(画質) ◎ 高精細で写真も鮮明 △ 網点印刷のため細かい表現は苦手 ○ 写真も印刷可能(画質は中程度)
インクの耐久性 ◎ 耐水・耐候性が高い ◎ 耐久性・耐摩耗性が高い △ 水や摩擦に弱いことがある
コスト(少量) △ 初期投資が必要 × 版代がかかるため高コスト ◎ 比較的安価
コスト(大量) ○ 中ロット向き ◎ 大量生産でコスト低下 △ コストメリットが出にくい
白インク対応 ◎ 対応可能 △ 一部対応可(特別な設備が必要) △ 一部対応可
環境対応 △ UVインクにVOC成分を含むことも △ 使用インクによる ○ 水性インクなど環境配慮型あり

■ 各方式の向いている用途例

印刷方式 向いている用途例
UV印刷 アクリルプレート、スマホケース、インテリア雑貨、小ロット銘板など
シルク印刷 大量生産の工業用銘板、Tシャツ、パッケージ印刷など
インクジェット ポスター、写真プリント、試作、事務用ラベルなど

シルク印刷量産の銘板
シルク印刷量産の銘板

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