産業用デカンター
2022年9月30日
<事例>ステンレスエッチング銘板

産業用デカンター、物質の体積持つ固体と流動的液体の混合物を産業用遠心分離機で効率良く分離する装置。化学反応によって加工する工場での樹脂の脱液、物質を溶かす溶剤を含む固体粒子が液体の中に懸濁している流動体の分離、触媒の回収等の設備。
日本工業規格 銘板の設計基準
・表示は,原則として左横書
・文体 説明,注意等は文章口語体又は口語体
・常用漢字表(昭和56.10.1内閣告示第1号)
・ 仮名は,平仮名又は片仮名
・数字は,アラビア数字
・単位記号は,JIS Z 8202(量記号,単位記号及び化学記号)の単位
・現代かなづかい(昭和21.11.16内閣告示第33号)
・日本工業規格における送り仮名の付け方
・用語は日本工業規格に規定してある用語及び文部省制定の学術用語
産業用遠心分離機

産業用遠心分離機は、液体と固体、あるいは異なる液体成分を分離するために使用される機器で、多くの産業で重要な役割を果たしています。主に次のような特徴と用途があります。
基本的な仕組み
遠心分離機は、物質を高速で回転させることで発生する遠心力を利用し、密度差に基づいて物質を分離します。
・固液分離:例えば、廃水処理で固体粒子を水から分離。
・液液分離:油と水など密度が異なる液体を分離。
・固体の濃縮:泥やスラリーの脱水。
主な種類
1.デカンタ型遠心分離機
・固液分離に適し、食品、化学、廃水処理で広く使われる。
・例:ジュースのろ過、汚泥脱水。
2.ディスク型遠心分離機
・液液分離や液中の微粒子除去が得意。
・例:乳製品の脂肪分離、燃料の清浄化。
3.バスケット型遠心分離機
・バッチ式で主に固液分離に用いられる。
・例:化学製品の結晶回収。
4.ターボ型遠心分離機
・超高速回転で非常に細かい分離が可能。
・例:製薬やナノ粒子の処理。
用途別の活用例
・食品産業:油の抽出、乳製品の処理、果汁の濾過。
・化学工業:反応生成物の分離、触媒の回収。
・製薬:成分の精製、懸濁液の濃縮。
・環境分野:廃水処理、汚泥の脱水。
・石油・エネルギー:燃料の清浄化、油水分離。
選定時のポイント
1.処理量:1時間あたりの分離能力。
2.分離精度:どの程度細かい粒子や液体を分離できるか。
3.運転方式:バッチ式か連続式か。
4.メンテナンス性:清掃や部品交換の手間。
5.エネルギー効率:運転コストへの影響。
最近の技術動向
・IoT対応:遠心分離機の運転状況をリアルタイムで監視し、メンテナンス時期を予測するシステムが増加。
・高効率モーター:エネルギー消費を抑えつつ、高速回転が可能な設計。
・特殊素材:耐腐食性や耐摩耗性を向上させるための合金やセラミックの利用。