資源とごみを考える 2

2017年 4月 21日


農林水産省・消費者庁によると日本では食品廃棄物が年間1700万トン超排出されているそうです。
バカにならないほどの量の生ごみです。
再生利用される食品廃棄物がおよそ400万トンで、
焼却・埋め立てられてしまう食品廃棄物の量はおよそ1300万トンです。
埋め立てられてしまう食品廃棄物は深刻な問題の1つではないでしょうか。

生ごみについて
筆者は牛ふんも鶏ふんも肥料になるのだから食品廃棄物も堆肥化できないのでしょうかと考えてしまいます。
自治体によっては回収後に発酵させてコンポスト化している地域もあります。
しかし作物に有害な物質が混ざらないように徹底した分別が必要で現実はかなりの手間がかかります。
給食などは異物が含まれないので給食残飯は積極的に堆肥として利用されています。
現状は自治体によって違いはありますが生ごみの行方は燃えるごみ袋に入れられて週2回ほどの回収がなされています。
焼却・埋め立てへと運ばれているのです。
食品廃棄物は焼却の際に水分を多く含んでいるためその分だけ重油が多く消費されています。
廃棄物から水分を抜くことも廃棄の量を減らし、燃費にも貢献するようです。
生ごみの重量を減らすために生ごみに多く含まれる水分を減らす生ごみ処理機などが生まれ排出重量の削減がなされたりしています。
この生ごみの食品廃棄物から水分を抜いていく仕事だけでも価値のある仕事といえます。
そしてさらに水分を抜いて乾燥されたものは火力発電のバイオマス燃料資源として使えるという意見もありますが今のところ全て再利用というわけにはいかないです。
(「生ごみ」について wikipediaから引用)

生ごみの堆肥化
家庭での堆肥化(コンポスト化)できる機器は売られています。
生ごみを投入して発酵処理して肥料として使うというものです。
ですが肥料として活用できる土・土地がなければ使い道にならないためなかなか需要につながりません。
必要とされる土地へ安価で提供するということも1つの手かもしれません。

食品廃棄物が最終処分場へ埋め立てられないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
最終処分場の埋め立て容量にも限りがあります。
埋め立て容量を減らす知恵が生ごみには隠れている気がします。