加工しやすくお求めやすい「木材」ってどんなモノでしょうか?

2015年 3月 20日

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本職でもないのに電動工具を購入する「工具マニア」なる方が多くいらっしゃるそうですね。
そういえばホームセンターへ出かければ、集成材・合板・ベニヤ材などさまざまな種類やサイズの材料もいっぱいありますね。

本格的な工具と材料さえあれば「DIY」で本格的なものができそうな気がしますね。
ホームセンターの資材コーナーでも手に入りやすい材料にはどんなものがあるんでしょうか?
*** 集成材・・・
切り出した木材を乾燥させなければ材木として使用できないのですが、丸太の状態で乾燥させるには時間もかかります。
丸太を乾燥しやすくするために一定の大きさ(幅・厚み)に切り分けます。
「切り分けた木材を乾燥させる」のなら「丸太のまま乾燥させる」より時間も短縮できますよね。

乾燥した材料は検査して使用できないトコロはカットして破砕したりして「チップ」「ペレット」などになります。
使用できる部分を接着剤を使用して圧力をかけて組み上げてカタチを作ります。
規格をクリアしたものが「集成材」として出荷されます。

*** ベニヤ材・・・
丸太材を桂むきにして薄い板を切り出して重ねていきます。
この際に厚みの調整もできるのが加工しやすい点でもあります。
接着剤を使用して圧力をかけて成型します。

*** 合板・・・
丸太材を桂むきにして薄い板を切り出して重ねていくのですが、この際に木目の方向を互い違いにして重ねていきます。
数枚重ねた状態で圧力をかけて接着するので「ベニヤ材」と同じような方法で製造されています。
「プライウッド」と呼ぶそうですが、一般にはベニヤでOKだそうです(通称ってコト)。

「集成材・合板・ベニヤ材」のようにすることで伐採から加工・出荷へと効率よくできるようになります。
たくさんある丸太材を見ても、中の状態までは切って見るまでわからないのはプロの方でも同じだそうです。
(どこに節や腐った部分があるかなどまではわからないそうです)
そういったロスのカットにもつながる加工技術でもあるのですがしっかりとした強度もあるので「パネル・板・角材」にも使用されています。

*** 主な分野において使用されている本格的な木材の一例…

木材も使用する目的によって選びたいですね。
「工芸」・・・日本各地に郷土色豊かな工芸品があります、そんな工芸品にも木は使用されています
桐の「たんす」、スギの「桶・樽」、ケヤキの「菓子器」などなど

「建材」・・・木造建築では「その場に合った強度」「加工性能」「美しさ」が求められます

構造材として:「柱にはスギやヒノキなど」、土台として「ヒバやヒノキなど」、梁や間柱には「米ツガ・スギなど」がよく使用されています

内外装材として:「床には米松やミズナラ・ヒノキ・メイプル」「壁にはタモや米ツガ・スギ」「外装にはカラマツやスギ」がよく使用されています

「家具」・・・使用頻度が多くなるものですから木材もその使用環境に耐えられるものが必要になります
アンティーク家具などでは「マホガニー」「チークウッド」「メイプル」など外材を使用したものも人気で品種によって出てくる経年の味わいは深いものがあります。

*** 天然の味わいと加工や作業のしやすさ…

「無垢材」といえば丸太から切り出した状態のまま板材や柱などに使用するもので、家具でいえば無垢の一枚板テーブルなどは “二つと無い” もっとも贅沢な木の使い方ですよね。

合板も製造過程で繊維の方向の組み合わせ次第である程度ですが、自由な方向への加工も可能です。
椅子の背もたれ部分、座面などのちょっとした曲面加工も可能になります。

木は加工方法や使い方次第でいろいろと活躍してくれますが、通勤途中で木材工場の前を通りかかると「端材」を格安で販売しています。
種類や大きさはどうあれキレイに切り出して磨いて加工してあげればちょっとしたアクセサリー作りにも使えるんじゃないでしょうか。
「ホワイトデー」には、ハーブオイルと手作りのアロマペンダントを彼女さん(奥様)にプレゼントなんてどうでしょうか。