木の性質を知ると「良いインテリア製品」が見つかるかも?

2015年 3月 13日

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作業台の代わりに使用するつもりで表面に “ヤスリがけ” だけをして使い始めた「輪切り状の木」を見た大工さん(伯父)から「このカタチのままでこの木を使っていると乾燥が進んで割れる」と聞きました。

丸太からそのまま切り出して乾燥させれば、水分が抜けて収縮するはずですから割れるのは確かですよね。
また「しっかりとした乾燥をさせる」「木材自体が柔らかい」などとアドバイスをもらいました。
木材の性質や使用する部位によって用途に足りるのでしょうが素人にはわかりづらいものです。

*** 建物や家具製品によく使用される木材…(ほんの一例)

・松:堅く耐水性に富んでいて建材としては申し分ないのですが性質上「曲がり」が出やすいので「柱・床の下地」など構造組みなどに向いています。

・ヒノキ:軽いうえに水濡れにも強く香りもある、柔らかいので加工がしやすく洋材のヒノキも同様に「柱・床」などの建材として使用されているちょっと高級な木材です。

・ケヤキ:光沢ときれいな木目があり堅さも充分あるので、建材・家具・彫刻や楽器製作にも使用されています。

・ナラ:なじみやすい木肌色で中程度の強度なので建材よりも床板や家具など建具向きの材料ではないでしょうか。

・スギ:生育が早いので植林に向いています、少々柔らかく木目が通っていますがその分縦割れが起きやすい。
比較的安価なため柱・天井などの材料にも多く使用されています。

・ブナ:柔軟性に富んでいて加工のしやすさがあります。洋材では「オーク」が代替品となります

・タモ:堅めですが寸法の狂いが少なく、建材・家具・バットなどのスポーツ用品にも使用されています。

・ウォールナット:使い込むほどに風合いが出てくるので飽きのこない仕上がりが期待できます。

・チーク:耐水性が良いため水周りの調度品にも使用されています。

・マホガニー:アンティーク家具などでも多く見られる木材、深みのある模様には独特のエレガントさがあります。

また、特に高級品(希少)として有名なのは「黒檀」「紫檀」ではないでしょうか。
プロの方でも「重い」「堅い」「作業しづらい」といわれています。

*** 黒檀・紫檀とは…

紫檀(マメ科)・黒檀(カキノキ科)
産地:インドネシア・ベトナムなどの東南アジア
特徴:堅い木として国内では「柿の木」があげられますが、「紫檀」「黒檀」はさらに「重く」「堅い」ものです。

世界三大唐木(「紫檀」「黒檀」「鉄刀木」)として別格扱いされています。
※鉄刀木:東南アジア産のマメ科の広葉樹で「重く」「堅い」まさに「鉄の刀のような木」として珍重されています。

黒檀や紫檀で作られた家具・調度品は使い込むほどに内側から輝くような深みやツヤが出てくるのだそうです。
また非常に強度が高く高価なものだったせいか古代出土品にも含まれているほど耐久性もあります。

よく見てみると紫檀には「手違い紫檀」というものがあります。
これは紫檀に近い品質のものを加工したものだそうです。(入手しにくくなったため??)
価格もそれなりに手ごろで似た風合いがあるそうです。

*** まとめ…

木のある空間では「安らぎ」「癒し」効果が期待できますよね、漢方薬の分野では黒檀には「解毒作用」があるそうですよ。
また独特の香りのあるスギ・ヒノキなどはシロアリにも比較的強い性質があるそうです。
※逆に「松」の仲間にはシロアリは弱点となってしまいます