口で溶けるのに中の成分では溶けない「カプセル」の仕組み

2015年 1月 9日

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これから寒くなるとお世話になるかもしれない「お薬」。
薬にもいろいろなタイプがありますね、粉薬・シロップ(液体)・カプセル・錠剤・注射(?)…。

今では錠剤も噛み砕いてOKな「チュアブル」というものもあります、これは水なしでも服用できるので便利!
粉薬もむせるような粉末より、最近では「顆粒タイプ」のものが多くなってきていて飲みやすくはなっています。
この粉薬の飲みにくさを解消してくれているものに「オブラート」というものがあります。
でも粉薬をオブラートで包んでも不得手のかたには飲み込むのはつらいですよね。
カプセルならまだ飲みやすいかもしれませんね、カプセルにも柔らかいものがありますが中身が液体みたいですが大丈夫なのでしょうか。

カプセルのいろいろをちょっと見てみましょう。
主に使用されている原料は「水溶性のゼラチンやセルロース」などが使われています。
ソフトカプセルにはグリセリンが加えられていて成型後に中身の充填圧着成型(打ち抜き・圧着など)をしています。

カプセルを分解して薬剤のみを服用してしまうケースがあるようです。
そのためカプセルの継ぎ目辺りに凹凸があり、外れにくくなっているものもあります。
製造工程的にも大小のパーツをはめる構造なので簡便性があります。

薬剤の味を感じることなく服用できる。(苦いとかの味や臭いもカバーできる)
薬剤を液状のまま充填できることもメリット、さらに内容物(薬)が溶け出るまでのコントロールがしやすく安定している。

*** ソフトカプセルって中身が液状のものがありますが、内側から溶けだしてこないのでしょうか。
カプセル自体は水溶性なのは変わりありませんので、中身の薬剤を「液体」ではなく「ペースト状」にしています。
さらにベースとなる液体は「食用油」を使用することでカプセル内からの溶出を防いでいます。

多くのソフトカプセルを保存する場合、特に湿気に弱いためカプセル同士がくっ付きやすいので保存には気をつけましょう。
また、どの薬を飲むときにもしっかりと多めの水などで服用しましょう、本来の効果を発揮させるため用法・用量はきちんと守りましょう。