超硬工具とは

2014年 2月 4日

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超硬工具とは超硬合金を素材とした、高寿命で高い耐摩耗性に富んだ切削工具をいいます。
しかし、曲げ方向の強さにおいては合金工具鋼と比べると低くなるのがマイナス面となります。

ちょっと無理をした程度でも破損してしまう位弱い面もあります。
また、材料にタングステンが多く使われているため、コストがかかり少々お高くなってしまいます。
タングステンは硬度の高いレアメタルですが、耐摩耗性工具には必要な素材です。
この超硬工具にはレアメタルを素材として使用しているため、リサイクルも盛んに行われています。

従来の合金工具鋼は、炭素鋼にタングステン・モリブデン・クロム・シリコン・バナジウム・ニッケル等を加えています。
汎用工作機械などで使用されている実用工具鋼でも、工具鋼といえば合金工具鋼の事をいいます。

超硬切断刃は特に薄いサイズの材料の切断や加工のしづらい素材の切断等に利用されています。
高い耐摩耗性により大量に安定した精度での生産に貢献できるので、自動車部品の生産や医療関連製品の製造現場で活躍しています。
さらにチタンや特殊セラミックなどをコーティングしたチップ(工具)も増えています。
コーティングを施す事により、さらなる耐摩耗性・耐熱性・高速回転にも対応できるようになります。

高速でより精密に加工するためには、こういった工具が必要になってくるのでしょう。