ゼラチンっていうと食べるものしか思い浮かばない…

2014年 10月 28日

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ゼラチンと聞くと自分はスウィーツに使うものとしか思い浮かばないのですが…。

皆さんはどうでしょうか?食べ物に使用する以外何に使われているものか見てみましょうか。

「ゼラチン」の原材料は牛や豚の皮・骨から作られています。
工業製品としては製法が同じような「にかわ(*1)」のような接着剤として、また写真用フィルムや塗料・樹脂などの材料に使用されています。

医療分野では「カプセル」「錠剤」また美容化粧品などにも「コラーゲン」として使用されています。
(実は “ゼラチン=コラーゲン” なんですよ)
体内で消化吸収されても無害ですし、溶け方によって胃で溶けるものや腸で溶けるものなど調整もできるのです。

食品用にはゼリーやプリン、グミキャンディ、アイスクリームなどなど、ハム・ソーセージの結着剤・ワインなどの酒類の”おり”を沈殿させるためにも使用されています。

ゼラチンの主な用途ですが約60%は「食品用」、約15%が「医療用」、約5%が「工業用」となっています。
最大のメリットとして「ゼラチンは無味」なのでいろいろな材料と組み合わせて使用することができます。
ゼリー・プリンなどのデザート類はもちろん、調味料やお酒に使用されても「香り(風味)」の邪魔になりません。

また、同じように “プルンプルン” な食材の「寒天」とは何が違うのかご存知ですか?
「寒天」は植物性でノンカロリーですが、「ゼラチン」は動物性ですがローカロリーという違いがあります。

「寒天=和」「ゼラチン=洋」と勝手なイメージがあるのですが、テレビCMでも「コラーゲン」というキーワードはさかんに出てきますので美容や健康食品分野にも大変浸透しているのですね。

(*1)にかわ[膠]:動物の皮や骨を煮詰めてできたもの、古代エジプト時代には既に使用されていました。
化学接着剤よりも性能は劣りますが、木材加工時に使用すればボンドよりも強力で、熱を加えたりする事で貼り直しができたりするのは天然のものならではですね。